名称:O‐2‐ジエチルアミノ‐6‐メチルピリミジン‐4‐イル O,O‐ジメチル ホスホロチオアート(別名ピリミホス‐メチル)
CAS番号:29232-93-7
物質ID: | 20A2269 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、引火点>46℃(Gangolli(2nd, 1999))とのデータがあるが有機溶剤に溶かした調剤製品も含めたものと思われる。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50が2050mg/kg、1861mg/kg、あるいは1667mg/kgとのデータ(JMPR(1992))及び、ラットLD50が1450mg/kg、あるいは1250mg/kgとのデータ(HSDB(2002))に基づいて区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギLD50が >2000mg/kgとのデータ(EHC 63(1986))がある。ラットLD50は2000mg/kgとのデータ(HSDB(2002))もあるが、他に、ラットで > 4592mg/kg(RTECS(2007))、ウサギで >2000 mg/kg(RTECS(2007))との情報もあることから、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLC50値 >5.4mg/L/4hのデータ(HSDB(2002))に基づきJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5または区分外)とした。なお、飽和蒸気濃度は0.002mg/L(20℃)(GESTIS(access on 1.2009)より試験はミストで試験されたと考えられる。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギの皮膚に軽度の刺激性との情報(HSDB(2002))よりJIS分類基準の区分外(国連分類の区分3)とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギの眼に軽度の刺激性との情報(HSDB(2002))に基づき区分2とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データが不足。なお、モルモットに感作性なしとの情報(HSDB(2002))があるが、試験内容等が確認出来ない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスの精子を用いた小核試験で陰性(JMPR(1992))、あるいは、ラットの骨髄を用いた細胞遺伝学的試験において、用量32, 102, 320 mg/kg bwを単回投与及び、5日間反復投与して概ね陰性であったデータ(JMPR(1992))がある。すなわち、生殖細胞を用いるin vivo変異原性試験と体細胞を用いるin vivo変異原性試験に陰性結果があることから区分外とした。なお、in vitroでは、エームズ試験1件で陽性結果(JMPR(1992))があるが、エームズ試験1件(JMPR(1992))、マウスリンフォーマ試験(JMPR(1992))、ヒトのリンパ球を用いたin vitro細胞遺伝学的試験、及び、ハムスター腎臓細胞を用いた細胞形質転換試験(JMPR(1992))は陰性である。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | CFLPマウスに飼料中500ppmまでの用量を投与した80週間反復暴露/発がん性試験において腫瘍誘発の証拠なしとのデータ(JMPR(1992))、あるいはWistar SPFラットに飼料中300ppmまでの用量を2年間反復投与した試験において、腫瘍発生頻度はコントロールグループと差なしとのデータ(JMPR(1992))があり、JMPR(1992))の結論では「発がん性はありそうにない」とされていることより区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた4世代試験において10mg/kg/dで交尾行動と妊娠率の減少が確認された報告(JMPR(1992))に基づき区分2とした。なお、この他に、雌のラットに妊娠期間中150mg/kg/d投与で胎仔毒性(slight evidence of delayed ossification in pes scores)が見られたが催奇性はなかったとの報告(JMPR(1992))、ラットの3世代試験において最高用量5mg/kg/dで生殖毒性なし(JMPR(1992))、ラットの妊娠中投与10mg/kg/dで催奇性なし(JMPR(1992))、ウサギの妊娠中投与16mg/kg/dで胎児毒性、催奇性なし(JMPR(1992))とのデータが有る。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データが不足で分類できない。なおヒトにおいてコロンエステラーぜ活性阻害を起こすおそれ、嘔吐、めまい、錯乱、非常に高い用量において呼吸麻痺、死亡のおそれの記述がある(HSDB(2002))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(神経系) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(神経系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
雌雄のラット各25匹のグループに飼料中濃度8, 80 ,360 ppm[換算値0.4, 4, 18 mg/kg/d]を90日間投与した試験において、区分1に該当する用量80ppmで、血漿コリンエステラーゼ抑制が41-88%あり、また80ppm以上で脳 コリンエステラーゼ抑制が見られ、4週間では回復せずとの報告(JMPR(1992))がある他、調査したラット、マウス、イヌの試験データ(何れもJMPR(1992))にも同様のコリンエステラーゼ抑制が報告されていることから区分1(神経系)とした。なお、ガイダンス値の用量範囲で重篤な毒性影響の記載はない。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため、分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため、分類できない。 |
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