名称:トリプロピレングリコールジアクリレート
CAS番号:42978-66-5
物質ID: | 20A2278 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点が93℃より高い。(> 110℃(closed cup), IUCLID(2000)) |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 分子内に自己反応性に関わる原子団(C=C)を含むが、自己反応性に関するデータがない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50値が 3000-8100(OECD TG 401, GLP準拠), 6800 mg/kg bw(IUCLID(2000))よりJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5又は区分外)とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50値が > 2000 mg/kg bw(IUCLID(2000))より、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5または区分外)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた2例の試験(OECD TG 404, GLP準拠)において、刺激性なしと軽度の刺激性(IUCLID(2000))とされ、ウサギを用いた2例のDraize Test(GLP準拠)は、共に軽度の刺激性(皮膚一次刺激指数PII は0.8,と1.0)(IUCLID(2000))であることから、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギを用いた2例の試験(1つはDraize test)において、重度の刺激性(IUCLID(2000), RTECS(2003))を示し、更にEU分類においてXi; R36/37/38であることから区分2Aとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
モルモットを用いたmaximization test(GLP準拠)の2例で、「感作性あり」と「感作性なし」の結果(IUCLID(2000))であるが、EUの分類が R43であること、DFGの分類がShであることから、区分1とした。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo の試験データがなく分類できない。なお、in vitro 変異原性試験において、エームス試験は陰性、マウスのリンパ球を用いた染色体異常試験では陽性の結果(IUCLID(2000))が得られている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | マウスを用いた80週間の経皮試験で、100 mg/kg bwで皮膚又は内臓腫瘍の発生増加は、対照と比較して試験物質に暴露される動物で見られず、皮膚発がん物質ではない(IUCLID(2000))としている。一方、マウスを用いた20週間の経皮試験では、50又は100 mg/kg bwの用量で当該物質投与により多くの皮膚乳頭腫が見られたとある(IUCLID(2000))が、他の動物種および経皮試験以外のデータがなく分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットの器官形成期における経口ばく露において、母動物、卵巣、子宮、仔及び胎仔に関するパラメータにおいて有害性が認められた(IUCLID(2000))との情報があるが、それ以上の詳細な記述はない。また、親の生殖能、性機能に関するデータがなくデータ不足で分類できないとした。なお、ラットの器官形成期の経皮ばく露において胚及び胎仔毒性は認められていない(IUCLID(2000))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた経口投与試験で、区分2のガイダンス値を超える用量において、立毛や異常歩行、四肢の蒼白、唾液分泌の増加、呼吸低下などの症状が認められた(IUCLID(2000))との情報があるが、ガイダンス値の用量での情報がないため、分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた90日間の経皮試験(IUCLID(2000))及びウサギを用いた2週間の経皮試験(IUCLID(2000))の情報は、いずれも症状に関する記述がなく、データ不十分のため分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(コイ科の一種)の4.5 mg/L<96時間LC50<10 mg/L(IUCLID, 2000)から区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 | - | H411: 長期継続的影響によって水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分2であり、信頼性のある急速分解性データがないことから、区分2とした。 |
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