GHS分類結果

名称:石油留分
CAS番号:65996-79-4

結果:
物質ID: 20A2293
分類実施者: 厚生労働省・環境省
分類実施年度: 平成20年度
使用マニュアル: 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類できない - - - - データなし。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分3 警告 H226: 引火性液体及び蒸気 P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。
P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。
P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。
P233: 容器を密閉しておくこと。
P240: 容器を接地すること/アースをとること。
P241: 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。
P242: 火花を発生させない工具を使用すること。
P243: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。
P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
引火点が 43℃(IUCLID(2000))と、23℃以上及び60℃以下である。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類できない - - - - データなし。
9 自然発火性液体 区分外 - - - - 発火点が >450℃(IUCLID(2000))と、70℃を超えている。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類できない - - - - データなし。
13 酸化性液体 分類できない - - - - データなし。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類できない - - - - データなし。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外 - - - - ラットのLD50値が約3500 mg/kg bw(OECD Guide?line 401)(IUCLID(2000))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外 - - - - ラットのLD50値が約3200 mg/kg bw(IUCLID(2000))、あるいは、LD0が約3500 mg/kg bw(IUCLID(2000))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - ラットのLC50値が約14mg/L/4h(IUCLID(2000))、あるいはマウス、モルモットで15mg/L/6h(IUCLID(2000))とのデータがある。なお、飽和蒸気濃度は2.54〜25.4mg/Lであり、蒸気暴露かミスト投与暴露かの判断がつかないので分類できないが、蒸気であれば区分4、ミストであれば区分外に相当する。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - ラットのLC50値が約14mg/L/4h(IUCLID(2000))、あるいはマウス、モルモットで15mg/L/6h(IUCLID(2000))とのデータがある。なお、飽和蒸気濃度は2.54〜25.4mg/Lであり、蒸気暴露かミスト投与暴露かの判断がつかないので分類できないが、蒸気であれば区分4、ミストであれば区分外に相当する。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外 - - - - ウサギに刺激性なしとの情報(IUCLID(2000))、及び、ヒトに刺激性なしとの情報(IUCLID(2000))に基づき区分外とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分外 - - - - ウサギの眼に刺激性なしとの情報(IUCLID(2000))に基づき区分外とした。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - Guinea pig maximization test において、皮膚感作性なしとのデータ(IUCLID(2000))、及び、ヒトのパッチテストで皮膚感作性なしとの情報(IUCLID(2000))より区分外に該当するが、リスト2のデータであることから分類できないとした。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - in vivo 細胞遺伝学的試験データ(IUCLID(2000))があるが、結果の記載がなく分類できない。なお、in vitro変異原性試験:エームズ試験、CHO/HGPRT試験は陰性(いずれもIUCLID(2000))である。
6 発がん性 分類できない - - - - データ不足。なお、EU分類ではカテゴリー2、R45である。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データ不足。なお、3世代の吸入投与試験あるいは器官形成期の吸入投与試験のデータがあるが、影響の有無について詳細が分からず、また、データ間の整合性が確認できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - データなし。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない - - - - データ不足。ラットを用いた12ヶ月反復吸入暴露試験において、NOAELが約2mg/L(IUCLID(2000))と、ガイダンス値を超えるデータがあるが、雌のみの試験であり、また、検査内容の詳細も確認出来ない。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データなし。なお、本物質の主成分は炭化水素であり、沸点範囲から推測して動粘性率が区分内である可能性があることから、吸引性呼吸器有害性に該当する可能性が高い。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データなし。


分類結果の利用に関する注意事項:
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 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

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