名称:2-メチル-5,6-ジヒドロ-4H-シクロペンタ[d]イソチアゾール-3-オン
CAS番号:82633-79-2
物質ID: | 20A2304 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、不燃性(not flammable(NICNAS(1996))の記載がある。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、不燃性(not flammable(NICNAS(1996))の記載がある。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素または塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた試験(directive 92/69/EEC(1)Test B.1 NICNAS(1996))において、LD50値 224mg/kg(雄)、168 mg/kg(雌)(NICNAS(1996))のデータより区分3とした。なお、EU分類にはT;R25とある。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | 雄ラットを用いた試験において、1000 mg/kgまでの用量において死亡例は見られなかった(NICNAS(1996))と記載があることから区分4または区分外に該当するが、他にデータがなくデータ不足により分類できないとした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験(directive 92/69/EEC(1)Test B.4(NICNAS(1996))で軽度の紅斑と浮腫が見られ、24、48および72時間における評価で、紅斑と浮腫の平均スコア値が1.5未満であった(NICNAS(1996))。紅斑と浮腫の平均スコア値が1.5未満は区分外に分類される。なお、ラットを用いた9日間の反復毒性(経皮)試験で強い刺激性と壊死が見られたとの報告がある(NICNAS(1996)。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
ウサギの眼に適用した試験(directive 92/69/EEC(1)Test B.5 NICNAS(1996))の結果、滴下後1時間で重度の発赤(Draize score: 3)および結膜浮腫(Draize score: 4)が起こり、軽度の目やに(Draize score: 1)、そして中程度の瞼の紅斑が見られ、結果として「非常に重度の刺激性(extremely severe irritant)」と報告されていることより区分1とした。また、EU分類にはXi; R41とある。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
モルモットを用いた試験(directive 92/69/EEC(1)Test B6 NICNAS(1996))で強い感作性があるとの報告(20匹中18匹(0.3 %, 24時間後)、20匹中9匹(0.3 %, 48時間後)、20匹中20匹(1 %, 24時間後)、20匹中20匹(1 %, 48時間後))およびEUがR43としていることから区分1とした。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)(directive 92/69/EEC(1)Test B.12 NICNAS(1996))の陰性結果から区分外とした。なお、体細胞in vivo遺伝毒性試験:ラットの肝臓を用いる不定期DNA合成(UDS)試験)においても陰性の報告がある(NICNAS(1996))。また、in vitro変異原性試験:微生物を用いた遺伝子突然変異試験(directive 92/69/EEC(1)Test B.14)、ほ乳類培養細胞を用いる遺伝子突然変異試験Non-Bacteriological in vitro test(directive 92/69/EEC(1)Test B. 10))の結果も陰性である(NICNAS(1996))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットの単回経口投与試験(directive 92/69/EEC(1)Test B.1)により、50 mg/kgの濃度において雄には影響が見られず、雌において軽度の毒性が見られ、その毒性症状は観察後4日目まで続いたとある。100 mg/kgの濃度においては1匹の雌ラットにおいて重度の毒性症状が見られ、500mg/kgで全ての動物で重度の毒性症状を示したことが報告されている(NICNAS(1996))。一般症状、血液・生化学的な変化、病理学的所見がなくデータ不足で分類できないとした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた混餌による28日間の経口投与試験(directive 92/69/EEC(1)Test B.7 NICNAS(1996))において、最高用量1000 ppm(90日換算:16.7mg/kg、ガイダンスの区分2に相当)で雄の精巣重量の増加が見られた以外に投与による影響は見られなかったとあるが、他にデータがなくデータ不足により分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間EC50=0.55mg/L(NICNAS, 1996)から区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分1であり、信頼できる急速分解性データが得られていないことから、急速分解性がないと判断して区分1とした。 |
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