名称:(RS)‐2‐(2,4‐ジクロロフェニル)‐3‐(1H‐1,2,4‐トリアゾール‐1‐イル)プロピル=1,1,2,2‐テトラフルオロエチル=エーテル(別名テトラコナゾール)
CAS番号:112281-77-3
物質ID: | 20A2315 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素及びハロゲン原子を含むが、これらは炭素又は水素原子以外には結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を有していない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値が雄で1030mg/kg、雌で1248mg/kg(HSDB(2009))に基づき、JIS分類基準の区分4(国連分類基準の区分4)とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 体細胞を用いるin vivo変異原性試験(マウスの骨髄細胞を用いる小核試験)で陰性(HSDB(2009))の報告に基づく。in vitro試験であるエームズテスト、及び染色体異常試験でも陰性の報告(HSDB(2009))もある。 |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた104週の混餌投与試験において高投与群に肝臓腎臓重量の増加、小葉中心肝細胞肥大、胆管造成等が認められたが、腫瘍発生はなかった。マウスを用いた80週間の混餌投与試験において高、中投与群で肝臓に良性、悪性の腫瘍の増加、更に肝細胞肥大、肉芽腫様炎症が肝臓に、胆管の過形成、腎臓の尿細管の萎縮を伴う皮質の重度の瘢痕化が見られた(いずれもHSDB(2009))との報告に基づいて区分2とした。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた混餌投与による2世代試験において高投与群ではF0雄、F1A雄雌で体重増加の抑制、F0、F1雄めすで肝臓重量の増加、F1,F0で同腹仔数の減少、F0、F1、F1Aの仔獣の授乳期間中の平均体重の減少が見られた。妊娠ラットを用いた器官形成期に強制経口投与した試験において、母獣の体重増加の抑制、摂餌量の減少が見られた。胎児の生存に影響はなかった。高投与群の胎児に尿管水瘤、14番目の肋骨の出現率の増加が認められた。妊娠ウサギを用いて器官形成期に混餌投与した試験において、母獣の体重、摂餌量、胎児の発生に影響は見られなかった(いずれもHSDB(2000))。以上の報告より生殖毒性が疑われ区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた4週間の経口投与試験において、200mg/kg投与群で血液生化学検査で異常が、肝臓重量の増加が見られた。ラットを用いた4週間の混餌投与試験において160ppm以上の投与群で小葉中心、中間域肝細胞の腫大、2500ppm投与群で小葉中心、中間域肝細胞の空胞化が見られた。ラットを用いた13週間の混餌投与試験において360ppm雄雌、60ppm(ガイダンス区分1内)雌で肝臓重量の増加、小葉中心肝細胞の肥大が見られた。マウスを用いた13週間の混餌投与試験において25ppm投与以上の群で小葉中心肝細胞肥大の重症度、出現率の増加、625ppm投与群の雌に肝細胞中間域の空胞化が見られた。625ppm投与群の雄雌、125ppm投与群の雌に肝臓に単細胞壊死が顕著であり、壊死が見られた。625、125ppm投与群の雄雌で肝細胞に単細胞変性が見られた。ウサギを用いた21日間の経皮投与試験においては投与部位の刺激性による変化のみが見られた。イヌを用いた12ヶ月の混餌投与試験において360ppm投与群に肝細胞の肥大、腎臓皮質尿細管の肥大が見られた(いずれも(HSDB (2009))。以上の報告よりList2の報告のみではあるが、ラットとマウスの試験で区分1のガイダンス値内の濃度で肝臓に異常が出ているため区分1(肝臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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