名称:N‐(2,3‐ジクロロ‐4‐ヒドロキシフェニル)‐1‐メチルシクロヘキサンカルボキサミド(別名フェンヘキサミド)
CAS番号:126833-17-8
物質ID: | 20A2323 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素を含まず、塩素および酸素を含んでいるがこれらの元素が炭素あるいは水素のみと結合している有機物質である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値 >5000 mg/kg bw(JMPR(2005))は、区分外に該当する。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値 >5000 mg/kg bw(JMPR(2005))は、区分外に該当する。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分2 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLC50値 > 0.32 mg/L(aerosol)(JMPR(2005))は、区分2に該当する。 なお、ラットLC50値 > 5.05 mg/L(dust)(JMPR(2005))とのデータもあるがより高い区分のデータを採用した。また、飽和蒸気圧濃度は 4.8E-008 mg/Lであり、試験は粉塵(ミスト)で実施されたと考えられる。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いたドレイズ試験で、皮膚刺激の証拠が観察されず、皮膚刺激性がないと結論づけられたとの報告(JMPR(2005))より、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギ(3匹)を用いたドレイズ試験で、点眼1時間後1匹のみにわずかな目ヤニがあった以外にはいかなる種類の刺激も観察されず、眼刺激性がないと結論づけられたとの報告(JMPR(2005))より、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | モルモットを用いた皮膚感作性試験の報告(JMPR(2005))が4件あり、Buehler Test(1件)では陰性, Maximization Test(3件)では、2件が陰性、1件が陽性であった。マウスを用いたLLNA法の報告(1件)(JMPR(2005))では陰性であった。これらのデータのみでは区分外と判断するに十分な情報がなく、分類できないとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスを用いる腹腔内投与による骨髄細胞小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)(JMPR(2005))の結果が陰性であることに基づき、区分外とした。なお、in vitro変異原性試験(チャイニーズハムスター卵巣培養細胞を用いる染色体異常試験、チャイニーズハムスター肺培養細胞を用いる遺伝子突然変異試験、エームステスト)(JMPR(2005))の結果も陰性である。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた2年間の経口投与毒性試験(混餌)において、発がん性の証拠がなかった(JMPR(2005))と報告されている。また、マウスを用いた2年間の経口投与毒性試験(混餌)においても、マウスに発がん性がなかった(JMPR(2005))と報告されていることより区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた経口投与による2世代繁殖試験(混餌)において、親の体重増加抑制が見られる用量(5000 ppm)で、仔体重減少との記述があるが、最高用量である20000 ppmで生殖能に対する毒性を示さない(JMPR(2005))と報告されている。また、ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、母体に毒性を示さない用量で、胎仔毒性及び催奇形性は観察されておらず(JMPR(2005))、ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、母体の体重増加抑制が見られる用量で、胎仔毒性及び催奇形性は観察されなかった(JMPR(2005))ことから、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた90日の経口投与毒性試験(混餌)で、ガイダンス値区分2を超える用量の50000 ppm(5585(雄)、8100(雌)[mg/kg bw/day])で腎障害との報告(JMPR(2005))がある。また、マウスを用いた90日の経口投与毒性試験(混餌)で、ガイダンス値区分2を超える用量の10000 ppm(3283(雄)、5151(雌)[mg/kg bw/day])で、腎重量減少の報告(JMPR(2005))があり、別の90日の経口投与毒性試験(混餌)でもガイダンス値区分2を超える用量の20000 ppm(3416(雄)、6145(雌)[mg/kg bw/day])で、腎重量減少、肉眼及び顕微鏡下の腎臓変性との報告(JMPR(2005))がある。以上3件の報告より腎臓への影響が疑われる。いずれもガイダンスの区分外で影響が認められるが、ガイダンスの区分内で影響がないことが明確でないことより分類できないとした。なお、ラットを用いた28日の反復吸入毒性試験で、ガイダンス値区分2に該当する 486.7 mg/m3(= 0.487 mg/L)(90日補正:0.151 mg/L)で肺重量増加、肺の灰色変色、気管支肺胞の増加等の記述があるが、毒物学的に小さな変化(JMPR(2005))と報告されている。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(ニジマス)による96h-LC50=1.24mg/L(AQUIRE 2009)であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 | - | H411: 長期継続的影響によって水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分2であり、急速分解性のデータが無いことから、区分2とした。 |
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