名称:メチル=(E)‐メトキシイミノ[アルファ‐(オルト‐トリルオキシ)‐オルト‐トリル]アセタート(別名クレソキシムメチル)
CAS番号:143390-89-0
物質ID: | 20A2331 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性および自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点140℃以下(97.2-101.7℃(HSDB(2002)))の固体に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値が>5000 mg/kg bw(JMPR(1998), HSDB(2002))であるとの情報に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分外)とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値が>2000mg/kg bw(JMPR(1998))であるとの情報に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5又は区分外)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLC50値が>5.6mg/L(JMPR(1998)), 5.6mg/L/4 hr(HSDB(2002))であるとの情報に基づき、区分外とした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた4時間適用による皮膚刺激性試験において、ほとんど紅斑は認められなかった(JMPR(1998))とあり、ラットにおける皮膚刺激性試験においても、軽度の紅斑しか認められなかった(JMPR(1998))ことから、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギを用いた眼刺激性試験において、結膜発赤(score, 0.1-4)が認められたが72時間後には回復した(JMPR(1998))との情報があることから、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | モルモットを用いたMaximization試験(JMPR(1998))において、反応は認められなかった(JMPR(1998))との情報があるが、データ不足により分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットおよびマウスの腹腔内投与による骨髄を用いた小核試験(体細胞in vivo 変異原性試験)において陰性である(JMPR(1998))との情報に基づき、区分外とした。なお、ラットの肝細胞を用いたDNA損傷試験(体細胞in vivo遺伝毒性試験)は陰性、エームス試験、チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いた遺伝子突然変異試験、及びヒトリンパ球を用いた染色体異常試験においてはいずれも陰性(JMPR(1998))であり、またチャイニーズハムスター肺細胞を用いた染色体異常試験においては、代謝活性化系なし(-S9)の場合は陰性、代謝活性化系あり(+S9)の場合は陽性との結果(JMPR(1998))が得られている。 |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに24ヶ月経口投与した試験において、肝臓に癌および腺腫の発生が有意に増加した(JMPR(1998))との情報があることと、EU分類において発がん性に関しCategory 3に分類されていることから、区分2とした。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた二世代繁殖試験(Two generation study)において、親動物の交配、受胎能、妊娠、生仔出生指数などへの影響は認められておらず(JMPR(1998))、また、ラット及びウサギの器官形成期における経口ばく露においても、仔の発生に影響は認められなかった(JMPR(1998))ことから、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) | 警告 | H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウス及びラットを用いた経口投与試験において、区分2のガイダンス値の上限を超える用量(5000 mg/kg bw)においても臓器に異常は認められなかった(JMPR(1998))との情報があるが、ラットを用いた吸入試験において、2及び5.6 mg/Lの濃度にて非特異的な臨床症状(呼吸亢進、間欠的呼吸、赤くなった鼻、眼脂、赤くなった瞼に痂皮など)が認められ翌日には回復すると記載されている(JMPR(1998))ことから区分3(気道刺激性)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラット(28日、90日)、マウス(28日、3ヶ月)及びイヌ(3ヶ月、12ヶ月試験)を用いた複数の経口投与試験(いずれもJMPR(1998))、及びラットを用いた経皮投与試験(JMPR(1998))は、いずれも区分2のガイダンス値を超える用量において体重減少や肝臓重量の増加、その他の肝臓への影響などは認められるものの、NOAEL(90日換算1152 mg/kg/dayおよび150 mg/kg/day)は区分2を超える用量であり、区分2のガイダンス値の用量において特定標的臓器毒性に関連する毒性は認められないことから区分外(経口、経皮)に該当するが、吸入経路での毒性影響が不明であることから分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の96時間EC50=0.0551 mg/L(AQUIRE, 2008)から区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分1であり、急速分解性がない(BIOWIN)ことから、区分1とした。 |
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