GHS分類結果

名称:ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2, 4, 4-トリメチルペンチルホスフィン=オキシド
CAS番号:145052-34-2

結果:
物質ID: 20A2332
分類実施者: 厚生労働省・環境省
分類実施年度: 平成20年度
使用マニュアル: 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外 - - - - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない - - - - データなし。なお、不燃性(NICNAS(1995))との記述もある。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - - - 分子内に爆発性又は自己反応性に関連する原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない - - - - データなし。なお、不燃性(NICNAS(1995))との記述もある。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - - 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 区分外 - - - - 水溶解度は0.0162g/L(20℃)(NICNAS(1995))で水に対して安定である。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類できない - - - - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含み、この酸素が水素、炭素以外の元素と結合している有機化合物であるが、データが無く分類できない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - - データなし。なお、ラットのLD50値 >2000 mg/kg(NICNAS(1995))のデータがあるが、リスト外のこのデータのみでは分類できない。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データなし。なお、ウサギのLD50値 >2000 mg/kg(NICNAS(1995))のデータがあるが、リスト外のこのデータのみでは分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - データなし。なお、ウサギの試験で刺激性なし(NICNAS(1995))のデータがあるが、リスト外のこのデータのみでは分類できない。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - データなし。ウサギの試験で刺激性なし(NICNAS(1995))のデータがあるが、リスト外のこのデータのみでは分類できない。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データなし。なお、モルモットのDraize test で 感作性あり(NICNAS(1995))のデータがあるが、リスト外のこのデータのみでは分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - データなし。なお、in virto変異原性試験のデータ(NICNAS(1995))があるが、リスト外のこのデータのみでは分類できない。
6 発がん性 分類できない - - - - データなし。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - データなし。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない - - - - データなし。なお、ラットの28日間の経口投与毒性試験で、ばく露による影響としてコリンエステラーセ阻害、肝臓及び副腎の肥大が見られたが、コリンエステラーゼ阻害による神経毒性的な影響はなく、これらの影響は、投与後観察期間中にほぼ回復した(NICNAS(1995))とのデータがあるが、リスト外のこのデータのみでは分類できない。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分2 - - H401: 水生生物に毒性 P273: 環境への放出を避けること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
藻類(セネデスムス)での72h-EC50=1.5mg/L(NICNAS 1995)であることから、区分2とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分2 - H411: 長期継続的影響によって水生生物に毒性 P273: 環境への放出を避けること。
P391: 漏出物を回収すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
急性毒性区分2であり、急速分解性が無い(28日後の分解度=6%:OECD-TG301B、NICNAS 1995)ことから、区分2とした。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

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厚生労働省モデルSDS

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