名称:2-クロロ-1, 1, 1-トリフルオロエタン
CAS番号:75-88-7
物質ID: | 21A3502 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成21年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性気体(ホンメル(1996)カード No.136)の記述に基づき、区分外とした。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性気体(ホンメル(1996)カード No.136)に基づき、区分外とした。なお、国連危険物輸送勧告でクラス2.2(UN No.1983)に分類されている。 |
5 | 高圧ガス | 低圧液化ガス | 警告 | H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ | P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 | 臨界温度151.86℃(Lide(88th, 2008))は65℃超である。 | |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分外 | - | - | - | - | マウスのLC50値 728,000mg/m3/30min(ECETOC JACC(1990))(換算値:53,124ppm/4hr)に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 雄マウスを用いた吸入ばく露による優性致死試験(生殖細胞 in vivo 経世代変異原性試験)が3回実施され、陽性を示した初回の試験(EHC 139(1992))では交配した雄が少なく、かつ対照群の胎児死亡発生率が特に低かったことなどにより、不確かな所見であるとし、陽性を示した2回目の試験(EHC 139(1992))も用量相関が認められず評価困難として、3回目の試験の陰性結果を結論に採用している(ECETOC JACC(1990))。さらに、ラットの吸入ばく露による骨髄を用いた染色体異常試験(体細胞を用いる in vivo 変異原性試験)で陰性結果(EHC 139(1992))が得られていることも考え合せ区分外とした。なお、in vitroではエームス試験及びBHK21細胞の形質転換試験では陰性の結果(いづれもEHC 139(1992))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARCによるグループ3の分類(IARC 71(1999))に基づき、区分外とした。なお、ラットの52週経口投与後73週間経過してから観察した試験で、子宮癌及び精巣の間質細胞腫瘍の発生率の有意な増加が報告されている(IARC 41(1986))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B | 危険 | H360: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウス雄に吸入ばく露による優性致死試験において、雄のばく露が雌の妊娠率の減少を招き、病理組織学的にも雄で精原細胞変性の証拠も見られ、雄受胎能の低下が示されている(EHC 139(1992)。また、ラットの器官形成期に吸入ばく露した発生毒性試験では、親動物の毒性の明確な証拠が認められない用量で、胎仔全てを吸収した雌動物の比率が用量依存的に増加し、投与に関連した成長阻害、骨化遅延、水腎の発生率の増加も報告されている(EHC 139(1992)ことから、区分1Bとした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) | 警告 | H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
吸入ばく露によりマウス、ラットおよびイヌで麻酔作用が認められ(ECETOC JACC(1990))、濃度が極端に高くなる(738000 mg/m3以上)と痙攣を発症し死亡に至る(EHC 139(1992))が、非致死濃度のばく露では麻酔からの回復は速やかであるとの記述(EHC 139(1992))に基づき区分3(麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットに48000 mg/m3を90日間吸入ばく露した試験において、血液および生化学検査指標の変化、臓器重量の変化などに加え、胸腺、脾臓、精巣および卵巣の萎縮、鼻粘膜の炎症、肺の気腫、水腫、気管支炎および肺炎が認められた(ECETOC JACC(1990))が、ガイダンス値範囲を超えたばく露濃度であり、カットオフ値付近における影響はデータがなく不明のため「分類できない」とした。なお、イヌでは24000 mg/m3を3ヵ月間吸入ばく露により、何ら影響が見られなかった(ECETOC JACC(1990))と報告されている。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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