名称:三弗化窒素
CAS番号:7783-54-2
物質ID: | 21A3572 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成21年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 区分外 | - | - | - | - | 国連危険物分類は(UN2451)クラス2.2副次危険5.1であり、引火性ガスではない。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 区分1 | 危険 | H270: 発火又は火災助長のおそれ:酸化性物質 |
P370+P376: 火災の場合:安全に対処できるならば漏洩を止めること。 P220: 衣類/.../可燃物から遠ざけること。 P244: 減圧バルブにはグリース及び油を使用しないこと。 P403: 換気の良い場所で保管すること。 |
国連危険物分類は(UN2451)クラス2.2副次危険5.1であり、酸化性ガスである。 | |
5 | 高圧ガス | 高圧液化ガス | 警告 | H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ | P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 | 臨界温度が-39.3℃(HSDB(2009))で、>-50℃ かつ <+65℃である。 | |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分4 | 警告 | H332: 吸入すると有害 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
ラットのLC50値 6700 pm/1hr(3350 ppm/4hr)(ACGIH(2001))に基づき、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(血液系) | 警告 | H371: 臓器の障害のおそれ(血液系) |
P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットの吸入試験において、1000 ppm/4hrでメトヘモグロビンの実質的な増加、2500 ppm/4hr以上では死亡の発生があり、死亡時のメトヘモグロビン濃度が総血色素量の60-70%に相当していた(ACGIH(2001))。別に、本物質はメトヘモグロビンによる無酸素性死亡を起こし、病理学的所見には脾臓の肥大と暗色化が記載されている(ACGIH(2001))。また、イヌに9600 ppm/60minを吸入曝露により、ハインツ小体誘発性溶血、貧血、ヘマトクリット・ヘモグロビン・赤血球数の減少が見られ、臨床症状はメトヘモグロビン形成により起きる組織中毒性無酸素症と符号すると記述されている(ACGIH(2001))。以上より、主な影響はメトヘモグロビン形成によるものであり、ガイダンス値区分2の範囲で発生が見られることから、区分2(血液系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、腎臓) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、腎臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに19週間の吸入曝露により、100 ppm/7hrs/day(116 ppm/6hrs/day)で肝臓に軽度〜中等度の病理学的変化、腎臓に間質性尿細管腎炎が生じ、特に腎臓傷害の特徴からフッ素中毒が示唆されたと記述されている(ACGIH(2001))。曝露量がガイダンス値範囲区分2に相当していることから、区分2(肝臓、腎臓)とした。なお、この試験で脾臓および血液指標には有意な影響はなく、歯と骨にもフッ素中毒の証拠は見られなかった(ACGIH(2001))。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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