GHS分類結果

名称:1, 1, 1, 2, 3, 3, 3-ヘプタフルオロプロパン
CAS番号:431-89-0

結果:
物質ID: 21A3658
分類実施者: 厚生労働省・環境省
分類実施年度: 平成21年度
使用マニュアル: 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外 - - - - GHSの定義におけるガスである。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 区分外 - - - - 不燃性のガス(IMDG(2006))である。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類できない - - - - データなし。なお、UNRTDG(UN3296)ではクラス2.2で副次危険に5.1がついていない。
5 高圧ガス 低圧液化ガス 警告 H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 臨界温度が101.8℃(Ullmanns(E)(2003))で、+65℃を超えている。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義におけるガスである。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - - GHSの定義におけるガスである。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - - - GHSの定義におけるガスである。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義におけるガスである。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - - GHSの定義におけるガスである。
11 自己発熱性化学品 分類対象外 - - - - GHSの定義におけるガスである。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - - GHSの定義におけるガスである。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義におけるガスである。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - - GHSの定義におけるガスである。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - GHSの定義におけるガスである。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分外 - - - - ラットに800000 ppmを4時間ばく露しても死亡が起きなかったとの記述(PATTY(5th, 2001))により、区分外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類対象外 - - - - GHS定義におけるガスである。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類対象外 - - - - GHS定義におけるガスである。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - データなし。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - データなし。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データなし。
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - - マウスの吸入投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性の結果(PATTY(5th, 2001))に基づき区分外とした。 なお、in vitro変異原性試験として、サルモネラ菌を用いる復帰突然変異試験およびマウスリンパ腫細胞を用いる前進突然変異試験で陰性(PATTY(5th, 2001))の報告がある。
6 発がん性 分類できない - - - - データなし。
7 生殖毒性 分類できない - - - - ラットの器官形成期に吸入投与した試験で親動物に対する全身影響、仔動物に対しては胎児毒性、発生毒性または催奇形性の証拠は見られなかった(PATTY(5th, 2001))とする報告があるが、親動物の性機能・生殖能力に及ぼす影響影響についてはデータ不十分のため「分類できない」とした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - データ不足。なお、ラットに800000 ppmを4時間ばく露しても死亡の発生はなく、症状の記載もない(PATTY(5th, 2001)))、また、ヒトで男女各4名のボランティアに1000-8000 ppmを1時間ばく露し、脈拍、血圧、心律動に変化は見られず、有害症状はなかった(PATTY(5th, 2001))との報告がある。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分外 - - - - ラットに4週間吸入ばく露(6 h/day)により、50000 ppm(90日補正濃度:15385 ppm)迄の濃度で目立った毒性兆候はなく、105000 ppm(90日補正濃度:32300 ppm)迄の濃度でも悪影響をもたらさなかったと報告されている(PATTY(5th, 2001))。本物質は気体であり、ばく露濃度がガイダンス値区分2の範囲を超えていることから区分外とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類対象外 - - - - GHS定義におけるガスである。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データなし。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

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厚生労働省モデルSDS

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