GHS分類結果

名称:1, 4-ジアミノアントラキノン
CAS番号:128-95-0

結果:
物質ID: 21A3681
分類実施者: 厚生労働省・環境省
分類実施年度: 平成21年度
使用マニュアル: 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外 - - - - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない - - - - データなし。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - - - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない - - - - データなし。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - - データなし。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、その酸素は炭素以外の元素と化学結合していない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - - データ不足で分類できない。なお、ラットのLD50値として5790 mg/kg(RTECS(2003)および1800 mg/kg(GESTIS(access on Nov. 2009))のデータがある。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHS定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - データ不足で分類できない。なお、ウサギの皮膚に水でペースト状とした本物質80%を含む試験物質を適用し、24時間後および1週間後になお適用部位に紫色の試験物質が残留したものの炎症症状は認められなかったとの記載(GESTIS(access on Nov. 2009))があるが、元文献の記載もなく試験内容の詳細も不明である。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - データ不足で分類できない。なお、ウサギの皮膚に500 mgを24時間適用したドレイズ試験で刺激性は軽度(mild)との結果(RTECS(2003))およびウサギの結膜嚢に50 mgを適用し、1および24時間後に軽度の(mild)刺激性(発赤)が認められたとの記載(GESTIS(access on Nov. 2009))があるが、いずれもList 3の情報であり、また試験内容の詳細も不明である。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - In vivo試験のデータがないので分類できない。なお、in vitro試験については、エームス試験およびCHL細胞を用いた染色体異常試験で陽性との報告(安衛法 変異原データ集(1996))がある。また、当該物質は労働安全衛生法第57条の3に基づき変異原性が認められた既存化学物質である。
6 発がん性 分類できない - - - - データなし。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - データなし。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない - - - - データ不足。なお、List 3の情報として、ラットに125 mg/kgを30日間の経口投与により、血液指標の変化、肝臓および腎臓の機能的変化などの影響が記載されている(GESTIS(access on Nov. 2009))が、要約のみの報告で詳細は不明である。また、アントラキノンおよびその誘導体を扱う工場労働者の反復ばく露の結果として、気道刺激性、神経系の機能的変化、胃腸の愁訴が報告されているだけで、長期ばく露後にはX線により初期の中毒性肺線維症の兆候の診断がなされたと述べられている(GESTIS(access on Nov. 2009))が、元文献の記載はなくそれ以上の具体的内容は不明である。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データなし。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

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