名称:三硫化アンチモン
CAS番号:1345-04-6
物質ID: | 21A3689 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成21年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 「空気中で加熱すると燃え、微粉は常温で徐ーに酸化される」(混触危険Hb(第2版))、あるいは、「燃えにくい」(IUCLID(2000))との情報より、常温の空気と接触しても自然発火しないと判断できる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 常温付近で水溶解度のデータ(ATSDR(1992), HSDB(2009))があることから区分外とした。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素又はハロゲン元素を含まない無機化合物である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50 > 2000 mg/kg bw [ >1434 mgSb/kg bwから分子量比で換算](DFGOT vol.23(2007))より、分類JISの区分外(国連分類基準では区分5または区分外)とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50 > 2000 mg/kg bw(DFGOT vol.23(2007))に基づいて分類JISの区分外(国連分類基準では区分5または区分外)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLC50 > 5 mg/L/4h [ >3584 mgSb/m3から分子量比で換算](DFGOT vol.23(2007))に基づいて分類JISの区分外(国連分類基準では区分5または区分外)とした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、アンチモンヒュームは皮膚刺激性を示すと考えられるとの報告もある(厚生労働省:アンチモン及びその化合物有害性評価書(2009))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギに用量100mgを適用した試験(OECD Guid Line 405準拠)で、軽度の角膜混濁があり、可逆性が確認された期間が14日以内であったとのデータ(DFGOT vol.23(2007))に基づいて区分2Aとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、MAK/BATでは、アンチモンおよびその無機化合物の吸入画分は、生殖細胞変異原性カテゴリー「3B」(DFGOT 23, 2007)となっている。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARC分類がグループ 3(IARC 47(1989))であることから区分外とした。なお、三硫化アンチモンを主成分とするアンチモン鉱石をラットに反復吸入投与した試験において、雌だけに肺がんが発生したデータ(IARC 47(1989))がある。また、MAK/BATでは、アンチモンおよびその無機化合物の吸入画分は発がん性カテゴリー「2」(DFGOT 23, 2007)となっている。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(心血管系) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(心血管系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに濃度3.1mg/m3で6週間反復吸入投与して、心電図で顕著なT波平低が見られ、剖検で心臓の肥大と退行性変化の兆候、更に心不全の2次的影響と考えられる肺の局所出血とうっ血が見られた報告(IARC 47(1989))、および、8ヶ月から2ヶ年の職業暴露で125人中6人の心臓障害が疑われる死亡例があったが、三硫化二アンチモンの使用中止後は、心臓死はなく、心血管障害の異常増加もなかったとの報告(NITE初期リスク評価書(2008))がある事から区分1(心血管系)とした。なお、呼吸器についてアンチモンにばく露されると非腫瘍性呼吸器による死亡率が増加することを示唆する報告もある(厚生労働省:アンチモン及びその化合物有害性評価書(2009))。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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