GHS分類結果

名称:1-(2-クロロエチル)-3-(4-メチルシクロヘキシル)-1-ニトロソ尿素(メチルCCNU)
CAS番号:13909-09-6

結果:
物質ID: 21A3730
分類実施者: 厚生労働省・環境省
分類実施年度: 平成21年度
使用マニュアル: 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類できない - - - - 分子内に爆発性に関連する原子団(N-N及びN-0)を含み、酸素収支が-200より大きい(-174.38)ので火薬類に分類される可能性はあるがデータがないので分類できない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない - - - - データなし。
8 自己反応性化学品 分類できない - - - - 分子内に爆発性に関連する原子団を含むが、データがなく分類できない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない - - - - データなし。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - - 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類できない - - - - データなし。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - - データ不足のより分類できない。なお、マウスLD50;49.9 mg/kg(RTECS(2008))のデータがあるが詳細は不明である。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - データなし。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - データなし。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データなし。
5 生殖細胞変異原性 区分2 警告 H341: 遺伝性疾患のおそれの疑い P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。
P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。
P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
P281: 指定された個人用保護具を使用すること。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
in vivo試験ではマウスの小核試験で陽性(RTECS(2008);Mutat. Res.286 101-109(1993))であることから区分2とした。なお, 不定期DNA合成試験(RTECS(2008);Cancer Res 35, 2420-2425(1975))、in vitroではエームス試験(RTECS(2008));Journal of the National Cancer Institute.65巻 p.149))で陽性である。
6 発がん性 区分1A 危険 H350: 発がんのおそれ P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。
P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。
P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
P281: 指定された個人用保護具を使用すること。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
IARC vol.100A(2008), IARC Supul.7(1987)でヒトへの発がん性の証拠(Evidence for carcinogenicity to humans)が十分(sufficient)証明された物質としてGroup 1に指定され、NTP-RoC(2005)でも、ヒト発がん物質であることが知られている物質Kとしているので区分1Aとした。
7 生殖毒性 区分1B 危険 H360: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。
P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。
P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
P281: 指定された個人用保護具を使用すること。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
海外の医薬品副作用情報(PDR 64edition(2010))として、主な副作用の中に妊娠している場合は胎児の異常とあることより区分1Bとした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(骨髄)、区分2(全身毒性) 警告
危険
H371: 臓器の障害のおそれ(全身毒性)
H370: 臓器の障害(骨髄)
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。
P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。
P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
海外の医薬品副作用情報(PDR 64edition(2010))として、「主な副作用」の中に吐き気、嘔吐、骨髄抑制(白血球、血小板の減少)の記載があることから区分1(骨髄)とした。また「その他の副作用」のうち疲労感、口および唇の痛み、方向感覚失調、歩行困難、視力障害、視野変化、肝臓・腎臓の障害、肺組織の瘢瘍のとの記載があるが、急性影響か明確ではないため区分2(全身毒性)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(骨髄)、区分2(肝臓、腎臓、肺、神経系) 警告
危険
H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、腎臓、肺、神経系)
H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(骨髄)
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。
P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
海外の医薬品副作用情報(PDR 64edition(2010))として、「主な副作用」の中に吐き気、嘔吐、骨髄抑制(白血球、血小板の減少)の記載があることから区分1(骨髄)とした。また「その他の副作用」のうち疲労感、口および唇の痛み、方向感覚失調、歩行困難、視力障害、視野変化、肝臓・腎臓の障害、肺組織の瘢瘍の記載があるが、二次的影響かどうか不明なため区分2(肝臓、腎臓、肺、神経系)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データなし。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

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厚生労働省モデルSDS

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