名称：1-（2-クロロエチル）-1-ニトロソ-3-［（2R, 3R, 4S, 5）-3,4,5,6-テトラヒドロキシ-1-オキソヘキサン-2-イル］尿素　（別名クロロゾトシン）
CAS番号：54749-90-5

危険有害性項目		分類結果	シンボル	注意喚起語	危険有害性情報	注意書き	分類根拠・問題点
1	急性毒性（経口）	分類できない	-	-	-	-	データなし。
1	急性毒性（経皮）	分類できない	-	-	-	-	データなし。
1	急性毒性（吸入：ガス）	分類対象外	-	-	-	-	GHSの定義における固体である。
1	急性毒性（吸入：蒸気）	分類できない	-	-	-	-	データなし。
1	急性毒性（吸入：粉塵、ミスト）	分類できない	-	-	-	-	データなし。
2	皮膚腐食性／刺激性	分類できない	-	-	-	-	データなし。
3	眼に対する重篤な損傷性／眼刺激性	分類できない	-	-	-	-	データなし。
4	呼吸器感作性	分類できない	-	-	-	-	データなし。
4	皮膚感作性	分類できない	-	-	-	-	データなし。
5	生殖細胞変異原性	区分2		警告	H341: 遺伝性疾患のおそれの疑い	P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合：医師の診断／手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物／容器を．．．に廃棄すること。	ラットの腹腔内投与による骨髄細胞を用いたDNA損傷試験（体細胞in vivo 遺伝毒性試験）の陽性結果（IARC vol.50（1990））、およびエームス試験およびチャイニーズハムスターのV79細胞を用いたHPRT遺伝子突然変異試験（in vitro変異原性試験）の陽性結果（IARC vol.50（1990））に基づき、区分2とした。
6	発がん性	区分1B		危険	H350: 発がんのおそれ	P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合：医師の診断／手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物／容器を．．．に廃棄すること。	IARCによりグループ2Aに分類されている（IARC 50（1990））ことから、ガイダンスに基づき区分1Bとした。なお、雌雄ラットに週1回800日間にわたり腹腔内投与した試験で、腹膜の肉腫と中皮腫の発生頻度の有意な増加が報告されている（IARC 50（1990））。
7	生殖毒性	分類できない	-	-	-	-	データなし。なお、全てのニトロソウレア化合物には動物に対し催奇形性、胎児毒性、変異原性のある可能性が報告されている。（IARC vol.50（1990））
8	特定標的臓器毒性（単回暴露）	区分1（造血系）		危険	H370: 臓器の障害（造血系）	P307+P311: 暴露した場合：医師に連絡すること。 P260: 粉じん／煙／ガス／ミスト／蒸気／スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は．．．よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である（このラベルの．．．を見よ）。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物／容器を．．．に廃棄すること。	本物質は癌の治療に使用され、患者に静注後の副作用として、血小板減少、白血球減少、アミノトランスフェラーゼ活性の上昇、嘔気、嘔吐の記載（IARC 50（1990））、週4回投与で8週間にわたる第I相臨床試験において急性用量制限毒性として血小板減少が記載され（HSDB （2009））、一方、マウスに腹腔内投与した場合にも末梢白血球数減少や脾臓重量減少が見られている（IARC 50（1990））こともあり、区分1（造血系）とした。
9	特定標的臓器毒性（反復暴露）	分類できない	-	-	-	-	データなし。
10	吸引性呼吸器有害性	分類できない	-	-	-	-	データなし。