名称:4‐メトキシフロ[3, 2‐g]クロメン-7‐オン (別名ベルガプテン)
CAS番号:484-20-8
物質ID: | 21A3742 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成21年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素を含んでいるが、炭素及び水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値は>30,000 mg/kg(IARC vol.40(1986))であるとの報告に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、Froschアレルゲンリスト(FROSCH, TEXTBOOK OF CONTACT DERMATITIS)に光感作性物質として収録されている。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | 警告 | H341: 遺伝性疾患のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウスの腹腔内投与による骨髄細胞を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陽性(NTP DB(access on Oct., 2009))であり、in vitroにおいてエームス試験、チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いたSCE試験及び染色体異常試験(NTP DB(access on Oct., 2009))、ヒトの細胞を用いた染色体異常試験、DNA結合試験(IARC vol.40(1986))の多数の報告 において全て陽性の結果があることから区分2とした。なおマウスの腹腔内投与による骨髄細胞及び末梢血を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)では何れも陰性の結果が得られている(NTP DB(access on Oct., 2009))。 | |
6 | 発がん性 | 区分1B | 危険 | H350: 発がんのおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IARCでGroup 2Aに分類されている(IARC suppl.7(1987))ことから、区分1Bに分類した。 なお、動物試験では、マウスを用いた37週間皮膚適用及び太陽光シミュレーション照射試験(IARC vol.40(1986))において、皮膚に複数の腫瘍(乳頭腫が主)が確認され、また、マウスを用いた23週間皮膚適用及び紫外線(340nm以下)照射試験(IARC vol.40(1986))において、真皮と軟骨を浸潤している扁平上皮癌が確認されている。一方疫学的にはベルガモット油(当該物質を成分として含む)製造において当該物質の暴露を受けた労働者に「角化腫」又は「上皮腫」発症の報告はあるが、明確な因果関係までは確認されていないとの記述がある(IARC vol.40(1986))。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギの器官形成期に経口投与した試験で母動物に体重増加抑制、出産の減少が見られた用量で、胎児の奇形が用量依存的に認められた(IARC vol.40(1986))ことから区分2とした。なお、ラットの器官形成期に経口投与した試験では、母動物に体重増加抑制や出産の減少が見られた用量で、生存胎児には奇形は見られなかったとの報告もある(IARC vol.40(1986))。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(皮膚) | 危険 | H370: 臓器の障害(皮膚) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトの影響として皮膚に 本物質を 4〜200μgを 2.5 cm2に適用し、紫外線照射した後、22分から36時間後に皮膚に紅斑が認められ、続いて7〜15日後に顕著な色素形成及び色素沈着が見られた(IARC vol.40(1986))。またモルモットの経口投与により区分1のガイダンス値の範囲である 8.6 mg/kgの用量で、投与後のUVA照射により顕著な皮膚の紅斑(IARC vol.40(1986))を引き起こしたとの報告があることから区分1(皮膚)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
イヌを用いた経口投与試験において投与量 19 mg/kg (28日間投与) (90日補正)で肝腫大、壊死、肝炎の記述 (IARC vol.40(1986)) があり、これはガイダンス値の区分2に該当する。従って標的臓器は肝臓と考えられ、分類は、区分2(肝臓)とした。なお、ラットを用いた経口試験(1年間投与)で用量依存的 (70、280、560 mg/kg) に雌の副腎髄質部の結合組織増殖の記述 (IARC vol.40(1986)) がある。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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