GHS分類結果 (過年度実施分類結果の再分類)

名称:炭酸ジメチル
CAS番号:616-38-6

結果:
物質ID: 21C0004
分類実施者: 厚生労働省・環境省
分類実施年度: 平成21年度
使用マニュアル: 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 - - - - - -
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) - - - - - -
3 エアゾール - - - - - -
4 支燃性/酸化性ガス - - - - - -
5 高圧ガス - - - - - -
6 引火性液体 - - - - - -
7 可燃性固体 - - - - - -
8 自己反応性化学品 - - - - - -
9 自然発火性液体 - - - - - -
10 自然発火性固体 - - - - - -
11 自己発熱性化学品 - - - - - -
12 水反応可燃性化学品 - - - - - -
13 酸化性液体 - - - - - -
14 酸化性固体 - - - - - -
15 有機過酸化物 - - - - - -
16 金属腐食性物質 - - - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) - - - - - -
1 急性毒性(経皮) - - - - - -
1 急性毒性(吸入:ガス) - - - - - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) - - - - - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) - - - - - -
2 皮膚腐食性/刺激性 - - - - - -
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 - - - - - -
4 呼吸器感作性 - - - - - -
4 皮膚感作性 - - - - - -
5 生殖細胞変異原性 - - - - - -
6 発がん性 - - - - - -
7 生殖毒性 区分2 警告 H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。
P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。
P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
P281: 指定された個人用保護具を使用すること。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
マウスの器官形成期に300〜3000 ppmを吸入ばく露した発生毒性試験において、高用量の3000 ppmで母動物の体重増加抑制、摂餌量の低下に加え、吸収胚増加による着床後胚損失率の増加、胎児低生育の発生増加が認められた(HSDB(2003))。さらに、同一用量で口蓋裂、小耳症、多発性頭骸骨奇形など胎仔奇形の総発生頻度が有意に増加した(HSDB(2003))。以上のように、親動物の体重増加抑制など一般毒性が発現している用量で、生殖および仔の発生に及ぼす影響、特に重大な影響として胎児奇形の発生頻度の増加が認められたことから区分2とした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - ラットとマウスで経口投与でLD50=6.4〜12.8g/kgの症状として、喘ぎ、意識消失とともに脱力、運動失調が記載され(PATTY(5th, 2001))ていることから神経系への影響が疑がわれるが、ガイダンス値を超えている。また、ガイダンスの区分2を超える8000ppm、2時間(換算:20.8 mg/L/4h)の吸入ばく露の症状として、あえぎ、協調性の喪失、肺水腫が見られ2時間後に死亡している(PATTY(5th, 2001))。ともにガイダンス値を超えているので分類できないとした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) - - - - - -
10 吸引性呼吸器有害性 - - - - - -

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) - - - - - -
11 水生環境有害性(長期間) - - - - - -


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

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