名称:デカ-1-エン(別名:1-デセン)
CAS番号:872-05-9
物質ID: | 22A4051 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分3 | 警告 | H226: 引火性液体及び蒸気 |
P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P233: 容器を密閉しておくこと。 P240: 容器を接地すること/アースをとること。 P241: 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。 P242: 火花を発生させない工具を使用すること。 P243: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点46℃ [密閉式](ICSC(2003))は ≧ 23℃ かつ ≦60℃ であることから、区分3に該当する。 | |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 本物質はオレフィン類で、分子内に自己反応性(不飽和結合)に関連する原子団を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点は235℃であり(HSDB(2002))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、フッ素および塩素を含まない有機化合物である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50値 >10 g/kg(SIDS(Access on June 2010))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギのLD50値 >10 g/kg(SIDS(Access on June 2010))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | ラットのLC50値として>320 ppm/1h(>160 ppm/4h)(SIDS(Access on June 2010)の外に、4時間ばく露で飽和蒸気圧濃度(12.6 mg/L)を超える(SIDS(Access on June 2010)と報告されているが、区分4の上限値が20 mg/Lであるので区分を特定できない。したがって、「分類できない」とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ウサギを用いたDraize試験(OECD TG404、GLP準拠)で紅斑/痂皮形成および浮腫の平均スコアはそれぞれ2.0および1.7であり、皮膚一次刺激指数(PII)は3.67であった(SIDS(Access on June 2010))ことから区分2とした。なお、ウサギの別のDraize試験 においてPIIが0.9で刺激性なし(non-irritating)との結果(SIDS(Access on June 2010))があるが、このデータは1967年の古い文献に由るため、その後OECD TG404およびGLPに準拠した試験で新たに得られたデータを採用した。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いたDraize試験で刺激性スコアが全て0であり、刺激性なし(non-irritating)との結果(SIDS(Access on June 2010))により区分外とした。なお、ヒトで高濃度の蒸気ばく露後、眼に刺激を起こすおそれがあると記載されている(HSDB(2002))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo 試験のデータがなく分類できない。なお、in vitro試験ではエームス試験で陰性の報告(SIDS(Access on June 2010))がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットに10000 mg/kgを経口投与により毒性症状はなく、LD50は10000 mg/kg超と報告され(SIDS(Access on June 2010))、ウサギに10000 mg/kgを経皮投与した場合の所見には局所の脱毛と皮膚障害のみで全身性の影響については記載がなく、LD50は10000 mg/kg超と報告されている(SIDS(Access on June 2010))。これらの報告から経口および経皮投与では区分外に相当すると判断されるが、吸入についてはガイダンス値範囲に相当する飽和蒸気圧濃度で明らかな影響は認められていない(SIDS(Access on June 2010))が、ガイダンス値範囲を超えた濃度での影響についてはデータがなく不明である。したがって、本項目の分類としては「分類できない」とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 区分1 | 危険 | H304: 飲み込んで気道に侵入すると生命に危険のおそれ |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P331: 無理に吐かせないこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質の40℃の動粘性率は0.84 mm2/s(粘度:0.628 mPa・s(Renzo(3rd, 1986))、密度:0.741 g/cm3(Lide(90th, 2009)))であり、動粘性率が20.5 mm2/s以下の炭化水素に該当するため区分1とした。なお、ヒトが摂取した場合、嘔吐が起きると容易に肺に吸引されるという化学性肺炎のリスクが記載されている(SIDS(Access on June 2010))。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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