名称:トリプロピレングリコールメチルエーテル
CAS番号:20324-33-8,25498-49-1
物質ID: | 22A4062 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点:113℃[密閉式](25498-49-1(異性体混合物)GESTIS(Access on July 2010))は93℃超である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点277℃(25498-49-1(異性体混合物):SIDS(Access on July 2010))であり、常温では発火しないと考える。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素または塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この元素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値:5460 mg/kg bw(SIDS(Access on July 2010))および3200 mg/kg bw(ECETOC TR 95(2005))に基づき、分類JISによる分類基準の区分外(国連GHSによる分類基準の区分5または区分外に相当)とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギ゙LD50値:15440mg/kg および >19300mg/kg(SIDS((Access on July 2010))に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 | - | - | - | - | ラットに設定濃度200 mg/Lを1時間ばく露した試験で死亡例はなく、LC50値は200 mg/L(4時間換算値:50 mg/L)以上と推定されている(SIDS(Access on July 2010))。ばく露濃度の実測値はなく、実際の濃度が設定濃度よりかなり低かった可能性がある(SIDS(Access on July 2010))とも記述されているが、設定濃度自体が非常に高く、区分4の上限値(5 mg/L)を大きく超えているので区分外とした。なお、試験濃度(200 mg/L)が飽和蒸気圧濃度(0.222 mg/L)より高いのでミストによる試験とみなした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギに試験物質原液0.01 mLを24時間適用した試験で、刺激の程度はグレード1(最大値はグレード10)で刺激性なし(not irritating)の結果(SIDS(Access on July 2010))、また、ウサギを用いた別の試験では軽度の刺激性(mildly irritating)との結果(ECETOC TR64(1995))に基づき、分類JISによる分類基準の区分外(国連GHSによる分類基準の区分3または区分外に相当)とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギに試験物質原液0.1 mLを適用した試験で、1匹は虹彩炎を伴い5匹全例に中等度の角膜傷害を起こし、刺激性の程度はグレード4(最大値はグレード10)で中等度の刺激性(moderately irritating)との結果(SIDS(Access on July 2010))に基づき区分2Aとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo の試験データがなく分類できない。なお、in vitro試験ではエームス試験の陰性結果(SIDS(Access on July 2010))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットの器官形成期に吸入ばく露した試験において、母動物の一般毒性としては高用量群で鼻鏡部赤色化の発生率が明らかに増加したが、妊娠率、生存仔数、早期および後期吸収、胎児の異常など、妊娠または発生の指標について試験物質ばく露の影響は見られず、各投与群とも対照群と同様であった(SIDS(Access on July 2010))。以上より、本物質は胚・胎児毒性または発生毒性を示さなかったが、性機能および生殖能に及ぼす影響に関してはデータ不足であり、「分類できない」とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) | 警告 | H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに2300〜5000 mg/kgを経口投与後、生存例ではうずくまり、嗜眠、不活発、不安定歩行が見られ、高用量では昏睡、虚脱の症状が観察された(SIDS(Access on July 2010))。また、ウサギに7720〜19300 mg/kgを経皮投与後の症状として、不安定歩行、虚脱、麻酔が報告されている(SIDS(Access on July 2010)、ECETOC TR 95(2005))。これらの投与後の症状に基づき区分3(麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットおよびマウスの2週間吸入ばく露試験(ミスト;0.15〜1.01 mg/L/6h [90日換算:0.023〜0.155 mg/L/6h])において重大な毒性は見られず、最も目立った影響は両動物種とも適応性変化の可能性があり病理組織学的変化を伴わない肝臓重量の増加であった(SIDS(Access on July 2010))。一方、ウサギを用いた90日間経皮投与試験(965〜9650 mg/kg)における影響は、局所影響としての皮膚症状以外は最高用量9650 mg/kgでの麻酔作用と死亡の発生であった(SIDS(Access on July 2010))。これらの結果によれば、ラットおよびマウスの2週間吸入ばく露試験で重大な影響が認められなかったが、用量が全てガイダンス値範囲内のため分類できない。一方、ウサギの90日間経皮投与試験ではガイダンス値範囲を超える用量(965 mg/kg)でも重大な影響が認められなかったので、経皮投与では区分外相当となる。吸入ばく露についてはデータがなく分類できない。以上より、特定標的臓器毒性(反復暴露)の分類としては「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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