名称:塩酸セミカルバジド
CAS番号:563-41-7
物質ID: | 22A4069 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない | - | - | - | - | 分子内に爆発性の原子団(ヒドラジン構造)を含むが、データがなく分類できない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 分子内に爆発性の原子団(ヒドラジン構造)を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウスのLD50値 225 mg/kg(HSDB(2005))に基づき、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスに経口投与後の骨髄またはマウスに腹腔内投与後の末梢血をそれぞれ用いた小核試験(体細胞in vivo 変異原性試験)でいずれも陰性(動物医薬品評価書(2007)、Toxicology Letters(2005))、トランスジェニックマウスに28日間経口投与による肝臓および肺を用いた遺伝子突然変異試験(体細胞in vivo 変異原性試験)で陰性(動物医薬品評価書(2007))の結果に基き、区分外とした。なお、ラットに経口投与による肝細胞を用いたUDS試験で陰性(動物医薬品評価書(2007))、in vitroの試験としては、Ames 試験では特定の細菌株(TA1535, TA100)に対し陽性(動物医薬品評価書(2007))、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を用いた染色体異常試験で陰性(動物医薬品評価書(2007))、マウスリンパ腫TK試験で陽性(動物医薬品評価書(2007)、HSDB(2005))の報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | IARCの発がん性評価でグループ3に分類されている(IARC supplement 7(1987))ことから「分類できない」とした。なお、マウスに7ヵ月間混餌投与により、肺腫瘍の発生増加、また、マウスに生涯にわたり飲水投与した試験では、雌で肺腫瘍、雌雄で血管腫、血管肉腫を含む血管由来の腫瘍の発生増加がそれぞれ報告されている(IARC 12(1976))が、ラットでは78週間混餌投与(高用量群では死亡発生のため投与は32週まで)後26週間無投与で経過後の検査で、長骨の骨粗鬆が認められたものの腫瘍を誘発する証拠は得られなかった(The EFSA Journal(2005))としている。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
妊娠中のラットに経口投与により、仔における小顎症および口蓋裂を含む顔面異常の発生(IARC 12(1976))、ラットの妊娠10-16日の投与では吸収胚及び口蓋裂の高率の発生(IARC 12(1976))、ラットの妊娠5, 7, 10, 13, 15日に腹腔内投与では妊娠21日目に胎仔の脳、腎臓、腸、肝臓における異常(HSDB(2005))、ラットの妊娠中の発生段階での腹腔内投与により高率の水腎症の発生、および妊娠期間中の投与により着床数、生存仔数の有意な減少(HSDB(2005))がそれぞれ報告されている。以上の結果はラットで本物質が催奇形性を有することを示すが、これらの用量においては親動物の一般毒性に関する記述がないので区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(骨) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(骨) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットの90日間の混餌投与試験において、ガイダンス値範囲区分2に相当する500 ppm(40.7〜44.2 mg/kg/day)以上で胸郭および尾の変形とともに、膝関節の肥大と変形が見られ、かつ、病理組織学的には全用量(18.1〜70.5 mg/kg/day)で骨端および関節の軟骨で軟骨細胞の配列不整、軟骨基質の亀裂が明白であり、高用量における結合組織の増加と骨変形を伴い、用量に依存して病変の程度が増強したとの所見(Food and Chemical Toxicology 47(2009))に基づき、区分2(骨)とした。なお、若齢ラットに28日間経口投与した試験でも全用量(40〜140 mg/kg/day)で軟骨石灰化不足が観察されている(Food and Chemical Toxicology 47(2009))。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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