名称:重クロム酸ナトリウム
CAS番号:10588-01-9
物質ID: | 22B4505 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(Weiss(2nd,1985), ICSC(J)(2005))である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性または自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(Weiss(2nd,1985), ICSC(J)(2005))である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(Weiss(2nd,1985), ICSC(J)(2005))である。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水によく溶ける(安全性 DB(1994))、水溶解度187g/100g H2O(25℃)(Lide(85th, 2004))および水とは反応しない(Weiss(2nd,1985))に基づき区分外とした。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 酸化性の性状を有しない(no oxidizing properties)(IUCLID(2000))という情報があり、区分3までには該当しないと判断されるため区分外とした。なお、強力な酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と反応する(ICSC(J)(2005))という情報もあり、また重クロム酸アンモニウムはUN1439のクラス5.1PGIIIである。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
List 1のデータとして、4件のラットLD50値(59 mg/kg [雄]、46 mg/kg [雌](以上EU-RAR 53(2005))、221.9 mg/kg [雄:二水和物からの換算値]、159.1 mg/kg [雌:二水和物からの換算値](以上厚労省報告(access on Jun. 2009)))があり、3件が区分3、1件が区分2に該当するので、該当数の多い区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 | 危険 | H311: 皮膚に接触すると有毒 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P361: 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギLD50値 960 mg/kg(EU-RAR 53(2005))に基づき、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分2 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLC50値 0.2 mg/L/4h(EU-RAR 53(2005))に基づき、区分2とした。なお、試験方法にaerosolと記載されているため「粉塵・ミスト」の基準値を適用した。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 | 危険 | H314: 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 |
P301+P330+P331: 飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
試験物質を溶液または湿らせた状態でウサギに4時間適用による紅斑と浮腫の程度はグレード3以下であったが、6日後も皮膚反応が残り(EU-RAR 53(2005))、また、ウサギに500 mgを24時間適用した試験では非常に強い刺激性と一部に腐食性が認められている(IUCLID(2000))。一方、ヒトでは皮膚接触により小水疱、丘疹、うっ血などを起こすが、特にクロム潰瘍と呼ばれる潰瘍形成が大きな問題であるとの記述(EHC 61(1988))があり、また、ヒトにおける経験では水溶性の高いクロム化合物との直接的接触が重度の熱傷を起こしている(EU-RAR 53(2005))。以上より、動物試験で腐食性、ヒトでは潰瘍形成や重度の熱傷の記載により、EU分類がC:R34である(EU-Annex I(2005))ことも踏まえ、区分1とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
ウサギに本物質50 mgを適用により、強い刺激性と角膜の腐食性が認められた(IUCLID(2000))こと、ヒトでは高い水溶解性を有するクロム酸化合物を誤って眼にはねかけて傷害を起こし、角膜と結膜の炎症、さらに重度の場合には角膜の糜爛と潰瘍が詳述されている症例報告が数多くある(EU-RAR 53(2005))ことから区分1とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 区分1 | 危険 | H334: 吸入するとアレルギー、喘息又は呼吸困難を起こすおそれ |
P304+P341: 吸入した場合:呼吸が困難な場合には、空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P342+P311: 呼吸に関する症状が出た場合:医師に連絡すること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P285: 換気が十分でない場合には、呼吸用保護具を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
六価クロムの吸入が喘息を起こす証拠として多くの症例報告があり、適切に実施されたいくつかの気管支誘発試験では陽性所見が得られている(EU-RAR 53(2005))。さらに、クロムとニッケルにばく露された喘息患者を用いた二重盲検試験において喘息の主な原因がクロムである(EHC 61(1988))ことが示され、クロムは喘息につながる感作を起こし得る(EHC 61(1988))と記述されているので、日本産業衛生学会でクロムおよびクロム化合物として気道感作性物質の第2群に分類されている(産衛学会勧告(2008))ことおよびEU分類がR42/43であること(EU-Annex I(2005))も考慮に入れ、区分1とした。 | |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
クロム酸塩にばく露の結果として皮膚感作性が多くの職業で観察され、特にセメントを扱う建築業では多い(DFGMAK-Doc. 7(1996))と述べられている。また、クロムは重大な皮膚感作性物質であり、感作には6〜9ヵ月を要するとの記述、クロムまたはクロム酸塩が皮膚感作性を有することを示す報告が他にも数多くある(EHC 61(1988)。さらに、重クロム酸カリウムについてモルモットのマキシマイゼーション試験では陽性率53%(8/15)と陽性を示した(KemI-Riskline(2000))こと、日本産業衛生学会でクロムおよびクロム化合物が皮膚感作性物質として第1群に分類されている(産衛学会勧告(2008))こと、EU分類がR42/43である(EU-Annex I(2005))ことも考慮に入れ、区分1とした。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | 警告 | H341: 遺伝性疾患のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット(またはマウス)に腹腔内投与による骨髄細胞を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)において、陽性結果(EU-RAR 53(2005)、HSDB(2009))に基づき区分2とした。なお、ラットに腹腔内投与による肝臓、腎臓または末梢血を用いたDNA損傷試験(体細胞in vivo遺伝毒性試験)で陽性(IUCLID(2000))であり、in vitro試験おいては、エームス試験(厚労省報告(access on Jun. 2009))、チャイニーズハムスターの培養細胞(CHLおよびCHO)を用いた染色体異常試験(厚労省報告(access on Jun. 2009)、IARC 49(1999))、およびヒト末梢血リンパ球を用いた染色体異常試験(IARC 49(1999))ではいずれも陽性が報告されている。 | |
6 | 発がん性 | 区分1A | 危険 | H350: 発がんのおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
六価クロム化合物として、IARCの評価でグループ1(IARC 49(1990))、ACGIHの評価でA1(ACGIH(2001))、日本産業衛生学会勧告で第1群(産衛学会勧告(2008))にそれぞれ分類されていることに基づき区分1Aとした。なお、クロム化合物生産工場の労働者を対象とした疫学調査が日本、米国、英国を始め世界各国で実施され、クロム化合物ばく露による肺がん発生率の有意な増加が報告されている(IARC 49(1990))。動物試験ではラットに18ヵ月吸入ばく露後に12ヵ月経過後の観察で、対照群で見られなかった肺腫瘍(0/37)が高用量群で観察(3/19)されている(IARC 49(1990))。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた反復経口投与・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422、GLP)において、高用量群で妊娠期間の延長が観察されたが、親動物の性機能および生殖能に悪影響はなく、分娩および哺育行動、新生児の4日生存率、外表などにも被験物質の影響は認められなかった(厚労省報告(access on Jun. 2009)。また、ラットの三世代に亘る吸入ばく露試験で生殖への影響および催奇形性は認められず、同腹生存仔数、胎仔吸収胚率などにも影響はなく(EHC 61(1988))、かつ、ラットの妊娠8日目に腹腔内投与した試験でも催奇形性は認められなかった(IUCLID(2000))。一方、ヒトにおいても生殖あるいは児の発生に対し明らかな有害性を示す報告は見当たらない(EHC 61(1988)、EU-RAR 53(2005)、KemI-Riskline(2000))。以上より、親の性機能および生殖能、ならびに児の発生に対する悪影響が認められていないことから、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器系、腎臓、肝臓) | 危険 | H370: 臓器の障害(呼吸器系、腎臓、肝臓) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
当該物質の経口ばく露による死亡の症例報告は多数あり、生存例における顕著な影響として、肝臓の壊死、腎尿細管の壊死の記載(EU-RAR 53(2005)、EHC 61(1988))があり、また、六価クロム化合物の経皮吸収によっても腎臓障害が起きる(EU-RAR 53(2005))と述べられている。これらの知見により区分1(肝臓、腎臓)とした。また、ヒトの症例報告において、水溶液のミストの吸入ばく露が鼻腔と胸部の疼痛を伴う気道の刺激と炎症、咳、呼吸困難、チアノーゼの症状(EU-RAR 53(2005))を起こすと述べられ、本物質摂取18.5時間後に死亡した22ヵ月男子の剖検所見として、肺水腫、重度の気管支炎、急性気管支肺炎が報告されている(HSDB(2000))。以上より区分1(呼吸器系)とした。したがって、本項における分類は区分1(呼吸器系、腎臓、肝臓)となる。なお、ヒトにおける経口ばく露の所見として、消化管の出血およびそれに伴った造血器官の毒性が記載されている(EHC 61(1988))が、腐食性物質を経口投与した場合の局所影響とみなされ、本項では分類対象としなかった。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器系、血液系) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(呼吸器系、血液系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
クロムの生産やメッキ工場の労働者を対象とした疫学調査において、クロム化合物の継続的接触が鼻中隔の潰瘍と穿孔をもたらしたとする数多くの報告(EHC 61(1998)、EU-RAR 53(2005)、IRIS(1998))に加え、職業ばく露により気管支炎、気管支肺炎、気腫、肺線維症、肺機能の低下などの報告もある(EHC 61(1998)、EU-RAR 53(2005))ことから、区分1(呼吸器系)とした。一方、クロム化合物のばく露を受けた94人の被験者に軽度の正色素性貧血が見られたとの報告(EHC 61(1998))、また、クロム合金工場の近隣で井戸水汚染による影響として、白血球増加症や未熟な好中球の存在が報告され(IRIS(1998))ていること、さらに、動物試験ではラットに30 mg/kg/dayを約45日間経口投与(区分2相当)により、平均血色素量および平均血色素濃度の低値、ヘモグロビン濃度の低値(厚労省報告(access on Jun. 2009))、ラットに0.05〜0.4 mg Cr(VI)/m3を30日間吸入ばく露(区分1相当)により、用量依存的な白血球増加症(IRIS(1998))の発生が報告されていることから、区分1(血液系)とした。なお、かつて六価クロム化合物のばく露により腎臓障害を起こすと言われてきた(ACGIH(2001))との記載があるが、報告年は古く、厚労省報告(access on Jun. 2009)の試験では腎臓障害は1例のみであり、IRIS(1998)では疫学調査等の報告から不確実な情報であるとしていることから、腎臓は分類に採用しなかった。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=0.112mg/L(EU-RAR、2005)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分1であり、金属化合物であり水中での挙動が不明であるため、区分1とした。 | |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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