GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 124-19-6
名称 1-ノナナール
物質ID 23A5004
分類実施年度 平成23年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P403+P235
P210
P280
P501
引火点75℃[密閉式](GESTIS(Access on Nov. 2010))は>60℃かつ<93℃であるため、区分4とした。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- - 発火点は200℃(GESTIS(Access on Nov. 2010))というデータにより常温では発火しないと考えられ区分外とした。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - 酸素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - ラットのLD50値 >5000 mL/kg(>4125 mg/kg)(JECFA FAS14(1979))および>5000 mg/kg(JECFA 906(1998)FAS 40)に基づき区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外
-
-
- - ウサギのLD50値 >5000 mL/kg(>4125 mg/kg)(JECFA FAS14(1979))および>5000 mg/kg(HSDB(2005))に基づき区分外とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P264
P280
P321
P362
ウサギ4匹を用いた試験(OECD TG404、GLP準拠)において、各動物に投与後7日間の観察期間を通じて紅斑および浮腫が見られ、皮膚一次刺激指数(PII)は3.46/8であった(ECETOCTR63(1995))ことに基づき、区分2とした。なお、ウサギの急性経皮毒性試験では5000 mg/kg投与により、投与部位に重度の浮腫と熱傷が観察されている(HSDB(2005))。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivo試験のデータがなく分類できない。なお、in vitro試験として、エームス試験(NTP DB(1982)、JECFA FAS48(2002))およびラットの肝細胞を用いた小核試験および染色体異常試験(JECFA FAS48(2002))で陰性、チャイニーズハムスターの肺細胞(V79)を用いた遺伝子突然変異試験(JECFA FAS40(1998))で陽性の報告がある。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(麻酔作用)


警告
H336 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
ラットに5000 mg/kgを経口投与後、死亡はなく、不活発および嗜眠の症状が見られたが、24から48時間で完全に回復したとの記載(HSDB(2005))に基づき、区分3(麻酔作用)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、ラットに本物質を含む6種の脂肪族アルデヒドの混合物を12週間混餌投与(本物質の推定用量:29 mg/kg/day)した結果、悪影響は観察されなかった(JECFA FAS14(1979))と報告されている。また、ウサギに500 mg/kg/day(90日換算:76.9 mg/kg/day)を2週間経皮投与により、摂餌量と体重の低下、投与部位皮膚の刺激による紅斑、壊死、落屑などの局所影響を除き、投与に関連するその他の変化は報告されていない(HSDB(2005))が、いずれもガイダンス値範囲内の用量であるため分類できない。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50 = 5.52mg/L(HSDB, 2005)から、区分2とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分外
-
-
- - 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性があり(TOCによる分解度:96%(既存点検, 2002))、急性毒性区分2であるが、生物蓄積性が低いことが推定される(logKow=3.27(PHYSPROP Database, 2012))ことから、区分外とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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