項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 446-35-5 |
名称 | 2,4-ジフルオロ-1-ニトロベンゼン |
物質ID | 23A5062 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団(ニトロ基)を含んでいるが、所定の試験法に基づくデータがないため分類できない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 |
P370+P378
P403+P235 P210 P280 P501 |
引火点91℃ [密閉式](MSDS(Sigma-Aldrich))は > 60℃ かつ ≦93℃ であることから、区分4に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団(ニトロ基)を含んでいるが、所定の試験法に基づくデータがないため分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は480℃であり(BUA 252(2004))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない |
- |
- | - | 酸素を含む有機化合物であり、またこの元素が炭素、水素以外の元素(N)と化学結合してるが、データがないため分類できない。なお、フッ素も含んでいるが、炭素と共有結合したもので、他物質の酸化に寄与しない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値は200 mg/kg および194 mg/kg(BUA Report 252(2004))に基づき、区分3とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分2 |
危険 |
H310 |
P302+P350
P262 P264 P270 P280 P310 P322 P361 P363 P405 P501 |
ラットのLD50値は84 mg/kg(BUA Report 252(2004))で区分2に相当し、ウサギのLD50値は207mg/kg(BUA Report 252(2004))で区分3に相当している。危険性が高い方の区分を採用し、区分2とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - |
ラットに>1.78 mg/L(274 ppm)を8時間ばく露により死亡なし(BUA Report 252(2004))との結果から、LC50は274 ppm/8h = 387 ppm/4hを超えるが、この結果から区分を特定できないので分類できない。なお、試験濃度(1.78 mg/L)は飽和蒸気圧濃度(2.17 mg/L)の90%より低いので、ミストがほとんど混在しない蒸気として気体の基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 本物質は経皮毒性が強く動物の死亡を引き起こし、長時間適用が困難なため、原液1 mLを適用15分後に皮膚を洗浄し、刺激性は認められなかった(BUA Report 252(2004))との報告があるが、試験方法が不十分であるため「分類できない」とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギ6匹の結膜嚢に試験物質原液0.1 mLを適用した試験(OECD TG 405; GLP)において、角膜および虹彩に影響がなく、結膜では適用1時間後スコア2の発赤とスコア1の浮腫が全例に観察されたが、2日後には全て消失し刺激性スコアMMAS(AOIに相当、最大値は110)は1.7であった(ECETOC 48(2)(1998))ことから、区分外とした。なお、別にウサギを用いた同様の試験で、1、7、24、48および72時間後の刺激性スコア(最大値110)は、5、2、14、10および11と全て15以下であり、僅かな刺激性(slightly irritating)と報告されている(BUA Report 252(2004))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
皮膚の遅延型過敏症反応を検討するため、本物質をボランティア96人に適用し、誘導後に皮膚反応が消失した30人に惹起処置を行った結果、27人(90%)に陽性反応が認められた(BUA Report 252(2004))と報告されているが、List 2のデータであり、対照群の結果を含め詳細不明であり、また、この結果から本物質が陽性であると結論づけられてもいないので「分類できない」とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | in vivo試験のデータがないため分類できない。なお、in vitro試験では、エームス試験で陽性(BUA Report 252(2004))の報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(血液) |
警告 |
H371 |
P309+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
本物質が引き起こすメトヘモグロビン産生はニトロ基還元に起因することが、本物質の作用機序として述べられている(BUA Report 252(2004))。ネコに100 mg/kgを経口投与後、8.5%-11.4%のメトヘモグロビン産生と11%-14%のハインツ小体形成が見られ、筋の震えおよび反射、流涎過多、息切れを示し、2時間以内に死亡した(BUA Report 252(2004))と報告されている。メトヘモグロビン生成はラットでも見られ、80 mg/kgを経口投与1時間後に最大濃度6%を示したが48時間後には2%以下まで減少した(BUA Report 252(2004))と記載されている。以上の知見により標的臓器として血液を採り、ガイダンス値から判断すると区分1相当であるが、List2のデータであって、判断基準1b3)を満たさないため、ガイダンスにしたがって、区分2(血液)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 |
- |
H401 |
P273
P501 |
魚類(ゼブラフィッシュ)の96時間LC50 = 7.1mg/L(BUA 252、 2004)から、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 |
- |
H411 |
P273
P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性区分2であることから、区分2とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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