項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 75-98-9 |
名称 | 2,2-ジメチルプロパン酸 |
物質ID | 23A5070 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は>500℃であり(GESTIS(Access on June. 2011))、常温で発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。なお、鋳鉄、銅および亜鉛は腐食される(ホンメル(1996))という情報がある。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として3件のデータ:900-1800 mg/kg(IUCLID(2000))、500-5000 mg/kg(IUCLID(2000))、および2000 mg/kg(HPVIS(2009)、List2相当)があり、それぞれ区分4、区分4~区分外、区分4に該当する。最も該当数が多い区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分4 |
警告 |
H312 |
P302+P352
P280 P312 P322 P363 P501 |
ラットでは2件のLD50値:1800-3600 mg/kg(IUCLID(2000))および1900 mg/kg(HSDB(2008))があり、それぞれ区分4~区分外および区分4に該当しており、該当数の多い区分4となる。ウサギの場合は2件のLD50値:350-2880 mg/kg(IUCLID(2000))および3160 mg/kg(HPVIS(2009))がそれぞれ区分3~区分外、および区分外に該当し、該当数の多い区分外となる。以上より、ラットとウサギで危険性の高い方のラットの区分を採用し、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | ラットに飽和蒸気濃度を4時間のばく露により死亡はなく、LC50値は飽和蒸気濃度以上と報告され、さらにラットに4 mg/Lを6時間のばく露により10匹中2匹が死亡し、LC50値は >4 mg/L/6h(>4.9 mg/L/4h)と報告されているが、これらの結果のみでは区分を特定できないので分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 |
P302+P352
P332+P313 P264 P280 P321 P362 |
ウサギに本物質0.5 mLを24時間の閉塞適用によるドレイズ試験で、24、48時間の平均スコアは紅斑および浮腫についてそれぞれ2.8および2.6であり、4匹中2匹が7日間の観察期間を通してスコア4の最大値を示した結果から、強い刺激性(highly irritating)と評価され(IUCLID(2000))、また、ウサギに本物質0.5 mgを24時間の閉塞適用による別のドレイズ試験では、中等度の刺激性(moderately irritating)との評価(IUCLID(2000))により、区分2とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
ウサギに未希釈の本物質0.2 mLを適用したドレイズ試験で、24、48および72時間の平均スコアは結膜発赤 2.0、結膜浮腫 2.8、角膜混濁 2.0、虹彩炎 1.8であり、7日間の観察期間終了時に結膜浮腫のみが消失した結果から、強い刺激性(highly irritating)との評価され(IUCLID(2000))、さらに、ウサギの結膜嚢に本物質0.1 mLを適用した別の試験で中等度の刺激性(moderately irritating)との評価結果(HPVIS(2009))もあり、区分2Aとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 |
- |
- | - |
モルモットのマキシマイゼーション試験(OECD TG 406)において、惹起処置による陽性率は0%(0/20)であり、感作性なし(not sensitizing)との評価結果(IUCLID(2000))に基づき、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - |
in vivo試験のデータがなく分類できない。なお、in vitro試験としては、エームス試験、およびラット肝細胞を用いた染色体異常試験でいずれも陰性の結果(IUCLID(2000))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、マウスに100 μg/匹を週1回47週間にわたる経皮投与試験で、皮膚腫瘍発生率の増加は認められなかった(IUCLID(2000))と報告されているが、全身性の腫瘍については統計学的な分析は行われず、結論は記載されていない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(中枢神経系)、区分3(麻酔作用) |
警告 |
H371
H336 |
P309+P311
P260 P264 P270 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ラットに経口投与後の症状として、おおよそ450 mg/kg以上で、嗜眠、立毛(IUCLID(2000))、1450 mg/kg以上で抑制状態、呼吸困難、反射低下、協調欠如が現れ(HSDB(2008)、HPVIS(2009))、ウサギに経皮投与後の症状として、794 mg/kg以上で、抑制状態、呼吸困難、不安定歩行が観察されている(HPVIS(2009)。また、ラットまたはマウスに飽和蒸気(4 mg/L)を6時間吸入投与(4時間換算値:4.9 mg/L/4h)後、呼吸困難、活動性亢進、虚脱の症状が記載されている(HSDB(2008))。以上から投与量は経口投与ではガイダンス値区分2の範囲にあり、経皮および吸入投与はガイダンス値区分1に相当するが、List 2のデータであり、判定基準1b3)(OECDTG & GLP試験)を満たさないため区分2(中枢神経系)とした。それに加え別のラットの飽和蒸気(4 mg/L)を4時間吸入投与した試験では抑制状態が見られたが、投与終了後直ちに回復したと記載されており(IUCLID(2000))、一過性であると判断し区分3(麻酔作用)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットに10~300 mg/kg/dayを28日間経口投与した試験において、一過性で軽度の鼻刺激、および臓器重量と臨床検査値の適応性変化を除き、高用量の300 mg/kg/day(90日換算:93.3 mg/kg/day)まで投与に関連する影響は認められなかった(IUCLID(2000))。また、ウサギに30または300 mg/kg/dayを2週間経皮投与した試験では、軽度で一過性の体重減少が観察されたが、剖検で投与に関連する影響は見られず、肝臓および腎臓の病理組織学的所見にも変化は認められなかった(HPVIS(2009))。したがって、経口経路では区分外相当と言えるが、他経路のデータがないため、特定標的臓器毒性(反復ばく露)の分類としては「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 |
- |
- | - | 魚類(メダカ)の96時間LC50 >100 mg/L(環境省生態影響試験, 2009)から、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 |
- |
- | - | 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。難水溶性ではなく(水溶解度:21700mg/L、PHYSPROP Database, 2012)、急性毒性が区分外であることから、区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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