GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 107-14-2
名称 クロロアセトニトリル
物質ID 23A5079
分類実施年度 平成23年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
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国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。

2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - 常温で液体(Ullmanns(E)(6th, 2003))である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - 常温で液体(Ullmanns(E)(6th, 2003))である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - 常温で液体(Ullmanns(E)(6th, 2003))である。
6 引火性液体 区分3


警告
H226 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点56℃ [密閉式]は ≧ 23℃かつ ≦60℃(IMDG(2010))であることから、区分3に該当する。

7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - 常温で液体(Ullmanns(E)(6th, 2003))である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - データなし。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - 常温で液体(Ullmanns(E)(6th, 2003))である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - 塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - 常温で液体(Ullmanns(E)(6th, 2003))である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットのLD50値は152.8 mg/kg bw(EHC 216(2000))に基づき、区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 区分2


危険
H310 P302+P350
P262
P264
P270
P280
P310
P322
P361
P363
P405
P501
ウサギのLD50値は0.071 mL/kg(84.4 mg/kg)(RTECS(2008)、元文献:American Industrial Hygiene Association Journal. Vol. 23, Pg. 95, 1962.)に基づき、区分2とした。なお、EU分類ではT; R24である(EC-JRC(ESIS)(Access on June. 2011))。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - 常温で液体(Ullmanns(E)(6th, 2003))である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、ラットに250 ppmのばく露(蒸気)で6匹中1匹が死亡し、LCLo値は250 ppm(0.772 mg/L)(RTECS(2008); 元文献:American Industrial Hygiene Association Journal. Vol. 23, Pg. 95, 1962.)との報告があり、またEU分類ではT; R23である(EC-JRC(ESIS)(Access on June. 2011))。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外
-
-
- - ウサギに当該物質原液0.01 mLを24時間以内の開放適用において、毛細血管の僅かな充血が認められたのみで、1-10の十段階評価においてグレード2(軽度の刺激性)であった(RTECS(2008)、元文献:American Industrial Hygiene Association Journal. Vol. 23, Pg. 95, 1962.)ことに基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3)とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギに適用24時間後に損傷の程度が、1-10の十段階評価でグレード5(最大グレード10)であった(HSDB(2003)が、回復期間など詳細は不明であることから細区分せず区分2とした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 区分外
-
-
- - マウスの骨髄を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性(IARC 52(1991))に基づき、区分外とした。なお、in vitro 試験では、エームス試験で陰性(NTP DB Study(1981)、IARC 52(1991))の報告がある。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - IARCの発がん性評価でグループ3に分類されていること基づき、「分類できない」とした。なお、10週齢のA/Jマウスに週3回8週間経口投与後9ヵ月齢まで観察した試験で、肺腫瘍を有するマウスの割合が僅かながら増加した(IARC 52(1991))との報告がある。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - ラットの妊娠7~21日に55 mg/kg/dayを経口投与したスクリーニング試験で母動物に有意な体重増加抑制がみられたが、妊娠、吸収率、出生後の仔の生存または成長には悪影響は認められなかった(IARC 52(1991))と報告されているが、交配前からのばく露による性機能および生殖能に及ぼす影響については不明のため、データ不足で「分類できない」とした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - データなし。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データなし。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50 = 1.35mg/L(AQUIRE, 2012)から、区分2とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性に関する適切なデータが得られておらず、急性毒性区分2であることから、区分2とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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