項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 26530-20-1 |
名称 | 2-n-オクチル-4-イソチアゾリン-3-オン |
物質ID | 23A5101 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | 常温で液体(liquid)(Merck(14th, 2006))である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | 常温で液体(liquid)(Merck(14th, 2006))である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | 常温で液体(liquid)(Merck(14th, 2006))である。 |
6 | 引火性液体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 常温で液体(liquid)(Merck(14th, 2006))である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 常温で液体(liquid)(Merck(14th, 2006))である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 常温で液体(liquid)(Merck(14th, 2006))である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として7件のデータ(708 mg/kg、562 mg/kg、794 mg/kg、681 mg/kg、735 mg/kg、355 mg/kg、358 mg/kg)が報告され(DFGMAK-Doc. 16(2001))、全て区分4に該当する。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 |
P302+P352
P280 P312 P322 P361 P363 P405 P501 |
ウサギのLD50値として2件のデータ(311 mg/kg、約1800 mg/kg)が報告され(DFGMAK-Doc. 16(2001))、1件が区分4、1件が区分3に該当することから、危険性の高い方の区分を採用し、区分3とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | 常温で液体(liquid)(Merck(14th, 2006))である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分3 |
危険 |
H331 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P311 P321 P405 |
ラットのLC50値は0.586 mg/L/4h(DFGMAK-Doc. 16(2001))に基づき、区分3とした。なお、エアゾール(aerosol)にばく露と記載されている(DFGMAK-Doc. 16(2001))のでミストの基準値を適用した。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギの皮膚に45~50%濃度のプロピレングリコール溶液として0.5 mLを4時間適用した試験において、痂皮形成と組織損傷を伴う重度の紅斑および浮腫を生じ、刺激性スコアは最大値8.0で腐食性(corrosive)として分類された(DFGMAK-Doc. 16(2001))ことから、区分1とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
ウサギの結膜嚢に45%溶液0.1 mLを適用した試験で、結膜、角膜および虹彩に重度の刺激を生じ7日以上持続し、腐食性(corrosive)として分類された(DFGMAK-Doc. 16(2001))ことから区分1とした。なお、本物質は皮膚に対しても腐食性物質に分類している。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1A |
警告 |
H317 |
P302+P352
P333+P313 P261 P272 P280 P321 P363 P501 |
モルモットのマキシマイゼーション試験において、誘導段階後21日目の惹起で0.2%溶液により陽性率は25%(5/20)、0.1%溶液により35%(7/20)、35日目に0.1%溶液により40%(8/20)を示し、中等度の感作性物質と結論付けられている(DFGMAK-Doc. 16(2001))。一方、ヒトの職業ばく露でアレルギー反応が報告され、パッチテストで陽性反応が認められた症例(DFGMAK-Doc. 16(2001))、さらに湿疹の患者が本物質または本物質を含有する物質のパッチテストで陽性反応が認められた症例(DFGMAK-Doc. 16(2001))、ヒト被験者を用いた累積パッチ試験で、惹起処置によりアレルギー反応を起こした事例(DFGMAK-Doc. 16(2001))なども含め複数の報告がある。さらに、Contact Dermatitis(Frosch)には皮膚感作性物質として掲載されている(Contact Dermatitis(Frosch)(4th, 2006)、List1相当)。以上より、ヒトで高頻度の症例報告があり、モルモットのマキシマイゼーション試験で0.1%の濃度により35~40%の動物が反応したことから、区分1Aとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - | ラットの骨髄を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)において、構造異常を有する染色体の発生率増加はなく、陰性であった(DFGMAK-Doc. 16(2001))ことから区分外とした。なお、in vitro試験として、エームス試験で陰性、CHO細胞を用いた染色体異常試験で陽性、また、CHO細胞を用いたHPRT遺伝子突然変異試験で陰性がそれぞれ報告されている(DFGMAK-Doc. 16(2001))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足。なお、マウスに18ヵ月間混餌投与した試験において、高濃度群の1000 ppmでリンパ肉腫、肝細胞癌、線維腺腫、肺腺腫が認められたが、それらの発生率は対照群での自然発生腫瘍のそれと変わらなかった(DFGMAK-Doc. 16(2001))と報告されているが、その他にデータはなく分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - |
ラットおよびウサギの器官形成期に経口投与した試験において、母動物に一般毒性として体重増加抑制がみられ、仔の発生に対しては、ラットの高用量で着床後胚損失を伴わず早期吸収が僅かに増加したことを除き、両動物種とも胎仔毒性の明確な証拠はなく、仔の発生に対する悪影響は報告されていない(DFGMAK-Doc. 16(2001))。しかし、親動物の性機能および生殖能に対する影響についてはデータ不十分であり「分類できない」とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(中枢神経系、呼吸器系) |
危険 |
H370 |
P307+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
ラットに経口投与した試験で、31.6 mg/kg以上で活動低下、316 mg/kg以上で運動失調、1000 mg/kg以上で正向反射の消失、別の試験では500 mg/kg以上で中枢神経系の抑制、円背位、1000 mg/kg以上で振戦、虚脱が見られた。一方、ウサギに経皮投与により291 mg/kg以上で鈍麻、運動失調、虚脱、後肢部分麻痺、また、ラットに吸入投与(ミスト)では94 mg/m3以上で運動失調、虚脱、鈍麻の中枢神経系抑制症状が報告されている(DFGMAK-Doc. 16(2001))。以上より、症状がガイダンス値区分1の用量範囲でも発現していることから、区分1(中枢神経系)とした。さらに、吸入ばく露試験では58 mg/m3/4h(ミスト)以上で、呼吸困難、徐呼吸、および呼吸音が観察され、肉眼病理学的検査により、背景対照と比べ有意差が示された唯一の所見は、229~671 mg/m3/4hでの肺の変化であった(DFGMAK-Doc. 16(2001))とも記述されていることから、区分1(呼吸器系)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(気道) |
危険 |
H372 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
ラット用いた90日間(6時間/日)の吸入ばく露試験(0.05, 0.64および6.39 mg/m3(ミスト))において、高濃度群の6.39 mg/m3で呼吸困難、徐呼吸、鼻腔に鼻中隔粘膜の分泌細胞過形成、粘膜の好中球浸潤、呼吸上皮の扁平上皮化生、上皮内への小滴出現が観察され(DFGMAK-Doc. 16(2001))、この濃度はガイダンス値区分1の範囲に相当していることから区分1(気道)とした。なお、ラットに115 mg/kg bw/dayまでの用量を90日間混餌投与により投与の影響はなく(DFGMAK-Doc. 16(2001))、また、ラットに14.87 mg/kg/dayまでの用量を90日間経皮投与により、血液、生化学などの検査値の変化が散見されたが、剖検および病理組織学的検査では投与に関連する変化は明らかではなかった(DFGMAK-Doc. 16(2001))と報告されている。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
魚類(ニジマス)の96時間LC50 = 0.047 mg/L(U.S. EPA: RED, 2007))から区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
急速分解性がなく(BIOWIN)、魚類(ファットヘッドミノー)の初期生活段階(ELS)試験のMATC = 0.012 mg/L(U.S. EPA: RED, 2007)から区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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