項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 3282-30-2 |
名称 | 2,2-ジメチルプロパノイルクロライド |
物質ID | 23A5105 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分2 |
危険 |
H225 |
P303+P361+P353
P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点13℃ [密閉式](SIDS(2011))は < 23℃ であり、かつ、初留点107℃(CRC(2010))は >35℃ であることから、区分2に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が455℃(ホンメル(1996))であり、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素と塩素を含む有機化合物であるが、これらの元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 湿気が存在するとき、大部分の金属は強い腐食作用を受けるので、容器としては不適当である。(ホンメル(1996))という情報があるが、数値データがないので区分を判定できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値は630 mg/kg[GLP準拠]および1470mg/kg[OECD TG 401](以上SIDS(2011))に基づき区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギのLD50値は>2010 mg/kg [GLP準拠](SIDS(2011))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分2 |
危険 |
H330 |
P304+P340
P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
ラットの4時間ばく露によるLC50値は232~334 ppm [OECD TG 403; GLP準拠](SIDS(2011))に基づき、区分2とした。なお、試験濃度(232-334 ppm)が飽和蒸気圧濃度(42632 ppm)の90%より低いので、ミストがほとんど混在しない蒸気として気体の基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギ6匹の皮膚に本物質原液0.5 mLを4時間の半閉塞適用した試験(GLP準拠)で紅斑と浮腫が適用後21日まで認められ、刺激性の最大スコアは7.0/8.0であったこと、6匹全例の適用部位に壊死が存在し、本物質は腐食性(corrosive)と評価された(SIDS(2011))ことから、区分1とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
ウサギの結膜嚢に未希釈の本物質0.1 mLを滴下した試験で、24時間後の刺激性の最大平均スコア(AOIに相当)は39.8/110で中等度の刺激性(moderately irritating)との評価(SIDS(2011))、また、別の試験でウサギの眼結膜嚢に未希釈の本物質0.05 mLを滴下により、眼に対し著しい反応が見られ、発赤と浮腫は軽快したが、角膜混濁は8日間の観察期間終了まで持続し、眼に重大な損傷のリスクがあると結論された(SIDS(2011))ことにより、区分2Aとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | in vivo試験のデータがなく分類できない。なお、in vitro試験として、エームス試験で弱陽性(SIDS(2011))の報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器)、区分2(神経系) |
危険 警告 |
H370
H371 |
P307+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 P309+P311 |
ラットの急性経口毒性試験(500~800 mg/kg)のLD50値は638 mg/kgであり、毒性症状として、活動低下、運動失調、身体の震え、縮瞳、散瞳、下垂などが観察された(SIDS(2011))。また、別のラットの急性経口毒性試験(316~3160 mg/kg)(OECD TG 401)のLD50値は1470 mg/kgであり、1000 mg/kgで鈍麻、異常興奮、不安定歩行、1470 mg/kg以上で姿勢異常、無緊張、疼痛反射と眼瞼反射の低下を伴った麻酔様状態が認められた(SIDS(2011))。以上の症状に基づき、ガイダンス値区分2に相当する用量で認められていることから、区分2(神経系)とした。一方、ラットに 1.144または1.647 mg/Lを4時間吸入ばく露(蒸気)した試験(OECD TG 403; GLP)で呼吸窮迫症状が見られ、全例が死亡した1.647 mg/L群の剖検では、肺の重量増加および膨張が認められ、気管支は暗赤色に変化し、白色の泡状液体を伴っていた(SIDS(2011))。また、ラットに 1.14~5.15 mg/L/1h(0.57~2.58 mg/L/4h)の吸入ばく露(蒸気)により、鼻出血、喘ぎ、鼻分泌物、呼吸音などが観察され、生存例の剖検所見として、0.74 mg/L/4hで肺の淡色、肺水腫、1.38 mg/L/4hで肺に赤色斑点が認められた(SIDS(2011))。以上より、ガイダンス値区分1の範囲で肺および上気道に影響が認められていることから、区分1(呼吸器)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。なお、ピバル酸(本物質の加水分解物)についてはをラットに28日間経口投与した試験(OECD TG 407; GLP)の報告があるが、100および300 mg/kg/dayで刺激によるとされた鼻分泌物を伴った首振りとくしゃみの症状のみで、生化学検査値で一部軽度の変化が観察されたが、組織学的に関連する影響は見られず、亜急性毒性は低いと報告されている(SIDS(2011))。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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