項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 6731-36-8 |
名称 | 1,1-ビス(tert-ブチルパーオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン |
物質ID | 23A5119 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団(隣接した酸素原子)を含んでおり、UNRTDG(16th, 2009)で(UN3101有機過酸化物B(液体))クラス5.2副次危険1であり本物質は火薬類に該当するが、詳細な試験データがなく、等級を分類できない。なお、酸素収支の計算値は-248.64である。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類できない |
- |
- | - | 純品の引火点データがなく分類できない。なお、Akzo社製品Trigonox 29(純度95%)(MSDS(Akzo Nobel)(1998))について、引火点[密閉式]83℃というデータがある。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 有機過酸化物に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | Akzo社製品Trigonox 29(純度95%)でSADTが60℃(140F)(MSDS(Akzo Nobel)(1998))であり、常温では発火しないと考えられるので区分外とした。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない |
- |
- | - | 酸素を含む有機化合物であり、この元素が炭素以外に酸素原子同士と化学結合しているが、データがなく分類できない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | タイプB |
危険 |
H241 |
P411+P235
P210 P220 P234 P280 P410 P420 P501 |
UNRTDG(16th, 2009)でUN3101有機過酸化物B(液体)クラス5.2であるためタイプBとした。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - |
ラットのLD50値は>2000 mg/kg bw(厚労省報告(2000))および >12918 mg/kg(PATTY(5th, 2001))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値は>8000 mg/kg(PATTY(5th, 2001))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足。なお、ラットを用いた試験で刺激物ではない(not an irritant)と記載されている(PATTY(5th, 2001))が、試験動物がラットであることに加え、試験の詳細が不明なため「分類できない」とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - |
in vivo試験のデータがないので分類できない。なお、in vitro試験としては、エームス試験およびチャイニーズハムスター肺由来の繊維芽細胞株を用いた染色体異常試験でいずれも陰性結果(厚労省報告(Access on Aug. 2011))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
雌雄各5匹のラットに2000 mg/kgを経口投与により、雌雄とも死亡例はなく、投与日に下痢便あるいは軟便がみられ、投与群ではその発現例数がわずかに多く、体重の推移および観察第15日の剖検において、全例に異常は認められなかったと報告され(厚労省報告(2000))、経口経路では区分外相当と判断されるが、他経路(経皮、吸入)のデータがないため、特定標的臓器毒性(単回ばく露)の分類として「分類できない」とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、腎臓) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
ラットに28日間経口投与により、100 mg/kg(90日換算量:31 mg/kg/day)以上で肝臓の小葉中心性の肝細胞肥大および門脈周囲性の脂肪化の程度が増強し、1000 mg/kg/day(90日換算量:311 mg/kg/day)では、血液凝固時間の延長、GPT活性の上昇等が認められ、肝障害作用が示唆されたと報告されている(厚労省報告(2000))。肝臓の小葉中心性肝細胞肥大はラットに13および52週間経口投与でも20 mg/kg以上で観察されている(厚労省報告(2005))。以上の結果はガイダンス値範囲区分2に相当する用量での肝臓に対する影響を示しており、区分2(肝臓)とした。また、ラットの雌の腎臓に、28日間及び52週間経口投与により100 mg/kgで重量増加、52週間経口投与により100 mg/kgで好塩基性尿細管の有意な増強が認められ、被験物質の長期投与による腎臓への影響を示唆している(厚労省報告(2005))と記述されており、用量はガイダンス値範囲区分2に相当していることから、区分2(腎臓)とした。なお、ラットの雄の腎臓の近位尿細管に好酸性細胞質内封入体あるいは硝子滴が出現したが、ラット雄に特有な病変であるα2u-グロブリンの沈着でありヒトに外挿できないと記述されている(厚労省報告(2000)、厚労省報告(2005))。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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