項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 41593-38-8 |
名称 | プロピレングリコールフェニルエーテル(異性体mix) |
物質ID | 23A5128 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 引火点は120℃[密閉式](SIDS(2004))であり93℃超である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は490℃であり(SIDS(2004))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値として3件のデータ(>2000 mg/kg、2830 mg/kg(雄)、3730 mg/kg(雌))(SIDS(2004))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5に相当)とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ラットに2000 mg/kg を投与して死亡はなく、LD50値は >2000 mg/kg bw(SIDS(2004))に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 |
- |
- | - |
ラットに5.4 mg/L(ミスト)を4時間ばく露(OECD TG 403; GLP)により死亡はなく、LC50値は>5.4 mg/L/4h(SIDS(2004))に基づき、区分外とした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギ3匹に試験物質原液0.5 mLを4時間の半閉塞適用した試験(OECD TG 404; GLP)において、唯一刺激性スコアが0より大きい場合はパッチ除去30-60分後1匹に観察された紅斑のスコア1のみで、24、48、72時間後の観察では全動物のスコアは0で刺激性なし(not irritating)との結果(SIDS(2004))から、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
ウサギ3匹の眼に本物質原液0.1 mLを適用した試験(OECD TG 405; GLP)において、適用後24, 48, 72時間の3時点の3匹のスコアの平均は、角膜混濁 1、虹彩炎 0.4、結膜発赤 2.0、結膜浮腫 0.9であり、23日後においても3匹中2匹にスコア1の角膜混濁、スコア2および3の結膜発赤が認められ、強い刺激性(highly irritating)と評価されたことにより区分2Aとした(SIDS(2004))。なお、ウサギ3匹の眼に本物質原液を適用した別の試験では軽度の結膜刺激、および軽度で、かつ一過性の角膜傷害を起こしたが、数日から1週間以内に回復した(ECETOC 95(2005))と報告されている。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 |
- |
- | - | モルモットを用いた皮膚感作性試験(Buehler法: OECD TG 406, GLP)において、陽性率は0%(0/20)で皮膚感作性なし(not sensitizing)との結果(SIDS(2004))に基づき区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - | マウス経口投与による骨髄を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)では、高用量(2000 mg/kg)を投与した動物において小核の出現率が僅かに上昇し、1回目の試験では統計的有意に到達したが2回目では達しなかった(その傾向は認められた)。この研究の報告者はこの知見の原因を低体温とした。低体温は高用量の動物のみで生じ、低体温からの二次性の影響として小核が増加することが他の化学物質により明らかにされている。非常に高い用量における in vitro の陰性の結果と in vivo の曖昧な結果は生理的ストレスに起因する可能性があり、したがってプロピレングリコールフェニルエーテルは環境中でばく露する可能性のある量では遺伝子毒性有害性をもたらさないと考えられると結論して良いだろう(SIDS(2004))。以上の記述から区分外とした。なお、in vitro試験では、エームス試験およびヒトリンパ球細胞を用いる染色体異常試験の結果は陰性(SIDS(2004))あった。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 |
- |
- | - | ラットの飲水投与による2世代生殖毒性試験(OECD TG 416, GLP)において、各世代とも親動物で一般毒性(飲水量および摂餌量の低下、体重増加抑制)がみられた用量(5000 ppm)で、生殖能、生殖器官組織に対する悪影響はなく、仔に対しても同一用量で体重低下、器官重量の変化、性成熟遅延が見出されたのみで発生に及ぼす悪影響は報告されていない(SIDS(2004))。また、妊娠ウサギの器官形成期に経口投与した試験(OECD TG 414, GLP)において、母動物が一般毒性(摂餌量低下、体重増加抑制)を示した用量(540 mg/kg/日)で、胎仔の骨格変異(13肋骨の増加)が増加したが、催奇形性を含む仔の発生に及ぼす悪影響は認められなかった(SIDS(2004))。以上より、性機能および生殖能に対する悪影響および子の発生に対する悪影響のいずれも認められなかったため区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) |
警告 |
H336 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
ラットに1000、2000 mg/kg(1用量雌雄各5匹)を経口投与後、1000 mg/kg群の雄1匹が死亡し、毒性症状として、無関心、不安定歩行、無緊張、痛覚反射の欠如、角膜反射の欠如が記載され、これらの症状は概ね投与1日目以降に消失したとの報告(SIDS(2004))により、区分3(麻酔作用)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットの26週間経口(飲水)投与による2世代生殖毒性試験(OECD TG 416:GLP)では、親動物に重大な影響は認められずNOAELは1000 ppm(114 mg/kg/day)と報告されている(SIDS(2004))。また、ウサギを用いた28日間経皮投与毒性試験のNOAEL は1000 mg/kg/日(90日換算:311 mg/kg/day)(SIDS(2004))と報告されている。経口、経皮ともNOAELがガイダンス値範囲の上限を超えるため区分外相当であるが、吸入経路のデータがないため分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 |
- |
- | - | 魚類、甲殻類、藻類による急性毒性試験が100 mg/Lを超えている(SIDS, 2004)ことから、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 |
- |
- | - |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性に関する適切なデータは得られていないが、藻類(Scenedesmus subspicatus)の72時間NOEC=12.5 mg/L(SIDS, 2004)であることから、区分外となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、甲殻類、魚類ともに急性毒性が区分外相当であり、難水溶性ではない(水溶解度=10,000 mg/L、SIDS, 2004)ことから、区分外となる。 以上の結果から、区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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