GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 13523-86-9
名称 ピンドロール
物質ID 23A5144
分類実施年度 平成23年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含むがこの元素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットのLD50値は263.3 mg/kg(雄)および269.6 mg/kg(雌)(RTECS(2010):元文献 Niigata Igakkai Zasshi. Niigata Medical Journal: 84, 438, 1970)に基づき、元文献の記載を確認の上、区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データなし。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、ラット及びマウスの2年間経口投与による発がん性試験で、本物質による腫瘍性病変、前腫瘍性病変、または非腫瘍性病変の発生は見られなかった(HSDB(2004))との記載があるが、それ以上の詳細は不明のため「分類できない」とした。
7 生殖毒性 区分2、追加区分:授乳に対するまたは授乳を介した影響


警告
H361
H362
P308+P313
P201
P202
P281
P405
P501
P260
P263
P264
P270
ラットの交配前から経口投与した生殖毒性試験において、親動物雄で死亡と体重増加抑制に加え、精巣萎縮あるいは精子形成の減少を伴う交尾の減少、親動物雌では交尾行動の低下が見られたその一方、仔では死亡率の増加および吸収率の増加が認められた(HSDB(2004))。また、妊娠ラットに経口投与した試験において、母動物の一般毒性の記載はないが、未熟児(10.8%)が観察されたほか、総死亡胎仔数の増加、生存胎仔数の減少傾向が認められた(RTECS(2010): 元文献 Oyo Yakuri. Pharmacometrics : 29, 747, 1985)。以上の報告に基づき区分2とした。さらに、母乳中へ移行が報告されていることから、授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる(医療用医薬品集(2010)、List1相当)との記述により、追加区分:授乳に対するまたは授乳を介した影響とした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(心血管系、神経系)


危険
H370 P307+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
本物質は交感神経β-受容体遮断作用を有し、医薬品として本態性高血圧症、狭心症、洞性頻脈に使用され、重大な副作用として、心不全の誘発・悪化、心胸比増大(1%未満)の記載がある(医療用医薬品集(2010))。動物試験では、ラットの急性毒性試験(LD50: 263.3~269.6 mg/kg)における毒性症状として、自発運動抑制、運動失調、痙攣の記載(RTECS(2010):元文献 Niigata Igakkai Zasshi. Niigata Medical Journal: 84, 438, 1970)があることから区分1(心血管系、神経系)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(心血管系、神経系)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
本物質は交感神経β-受容体遮断作用を有し、医薬品として本態性高血圧症、狭心症、洞性頻脈に反復使用され、重大な副作用として、心不全の誘発・悪化、心胸比増大(1%未満)が現れることがあり、重要な基本的注意として長期投与の場合は心機能検査を定期的に行う(医療用医薬品集(2010))と記載されている。また、本物質を投与された患者の15~19%に、めまい、疲労、不眠が発生し、さらに、患者の4~10%に異夢、視力障害、感覚異常、脱力、神経過敏、不安が認められる(HSDB(2004))との記載に基づき区分1(心血管系、神経系)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない
-
-
- - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない
-
-
- - データなし。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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