項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 91465-08-6 |
名称 | ラムダシハロトリン |
物質ID | 23A5147 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 自己反応性に関わる原子団(歪みのある環)を含んでいるが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が375-385℃(GESTIS(Access on Oct. 2011))であり、常温では発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点140℃以下の固体に適した試験法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素、フッ素および塩素を含む有機化合物であるが、これらの元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が55℃以下の固体ではあるが、データがなく、分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値は56-79 mg/kg(EHC 99(1990))に基づき区分3とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 |
P302+P352
P280 P312 P322 P361 P363 P405 P501 |
ラットのLD50値は632-696 mg/kg(EHC 99(1990))に基づき区分3とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - |
ウサギの皮膚に閉塞適用した試験で刺激性なし(non-irritant))の結果(EHC 99(1990)があるが、ウサギを用いた別の試験では軽度の刺激性(mild irritant)と報告され、また、ヒトで農薬製造に携わる労働者の疫学調査において、24時間以内に消失する一過性の影響として、皮膚の刺激性が記載されていることから、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3)とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 |
ウサギを用いた試験において軽度の刺激性(mild irritant)との報告(EHC 99(1990))により区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 |
- |
- | - |
モルモットのマキシマイゼーション試験で感作性なし(no sensitization potential)と報告され(EHC 99(1990))、かつ、当該物質はモルモットにおいて感作物質ではないと評価されている(HSGs(1990)、List1相当)ことから、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - |
マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で、陰性(EHC 99(1990))の結果に基づき区分外とした。なお、in vitroの試験では、エームス試験、マウスのL51787リンパ腫細胞を用いた遺伝子突然変異試験、およびヒトのリンパ球を用いた染色体異常試験のいずれも陰性(以上 EHC 99(1990))の結果が得られている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(神経系)、区分3(気道刺激性) |
危険 警告 |
H370
H335 |
P307+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
本物質の中毒症状はII型のピレスロイドの毒性を特徴とするとされ、ラットおよびマウスに経口投与(LD50値:ラット 56~79 mg/kg、マウス 19.9 mg/kg)により、立毛、行動抑制、運動失調、不安定歩行、尿失禁、探索行動等の症状が観察され、ラットに経皮投与(LD50値:632~696 mg/kg)した場合にも同様の症状を示した(EHC 99(1990))。LD50値から判断し、用量はガイダンス値区分1の範囲にあることから区分1(神経系)とした。また、ヒトの疫学調査において、本物質を成分とする殺虫剤使用によるばく露で最も共通の症状として、咳とくしゃみを伴う鼻と咽喉の刺激が報告されている(JECFA .53(2004))ことから、区分3(気道刺激性)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(神経系) |
危険 |
H372 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
本物質はII型のピレスロイドであり、作用機序はその他のピレスロイドと基本的に同じである(EHC 99(1990))。イヌに52週間経口投与により、ガイダンス値区分1に相当する3.5 mg/kg/dayの用量で、神経系組織の変化は伴わなかったものの、神経学的影響を示す明らかな臨床症状が全例で観察された(EHC 99(1990))との報告に基づき、区分1(神経系)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間LC50 = 90 ng/L、甲殻類(ミシッドシュリンプ)の48時間LC50 = 7.5 ng/L(EHC 99, 1990)等より、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEL = 2.5 ng/L(EHC 99, 1990)であることから、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
|