GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 598-56-1
名称 N,N-ジメチルエチルアミン
物質ID 23A5170
分類実施年度 平成23年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点-45.5℃ [密閉式](IUCLID(2000))は < 23℃ であり、かつ、初留点36.5℃(Howard(1997))は >35℃ であることから、区分2に該当する。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- - 発火点は190℃であり(IUCLID(2000))、常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - 酸素、フッ素および塩素を含まない有機化合物である。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - 低沸点の液体に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットのLD50値は606mg/kg(IUCLID(2000))に基づき区分4とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外
-
-
- - ラットのLD50値は>2000 mg/kg、かつ2000 mg/kgで死亡なしとの結果[OECD TG 402, GLP](IUCLID(2000))に基づき区分外とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分1


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
ラット1群4匹を用い1時間ばく露した試験において、80 ppmで死亡例はなく140 ppmで全例死亡との結果(IUCLID(2000))から、LC50値は80~140 ppmの範囲(4時間換算:40~70 ppm)にあるとみなされ、区分1とした。なお、ラットのLC50値として2.3-15.4 mg/L/1h(4時間換算:384~2574 ppm/4h)の報告(IUCLID(2000))もあり、この結果によれば区分2~4に相当する。また、試験濃度が飽和蒸気圧濃度(1386 mg/L = 463157 ppm)の90%より低いので、ミストがほとんど混在しない蒸気として気体の基準値を適用した。なお、EU分類はXn; R20/22(EC-JRC(ESIS)(Access on Nov.2011))である。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
ウサギを用いた試験で腐食性(corrosive)との結果(IUCLID(2000))、およびpHが12(20℃, 50 g/L)である(GESTIS(Access on No. 2011))ことに基づき、区分1とした。なお、EU分類はC; R34(EC-JRC(ESIS)(Access on Nov.2011))である。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
ウサギを用いた試験で刺激性あり(irritating)との結果(IUCLID(2000))、pHが12(20℃, 50 g/L)である(GESTIS(Access on No. 2011))ことに基づき、区分1とした。なお、ヒトでは4人のボランティアに40~50 mg/m3を8時間吸入ばく露した試験で、眼粘膜に刺激を生じ、視力障害(かすみ目)、角膜上皮に軽度の浮腫が報告されている。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - モルモットのマキシマイゼーション試験(OECD TG406, GLP)で感作性なし(not sensitizing)との報告(IUCLID(2000))があるが、List 2のデータであって、陽性率など試験の詳細が不明なため「分類できない」とした。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivo試験のデータがなく分類できない。なお、in vitro試験としてエームス試験(OECD TG471, GLP)およびヒトリンパ球を用いた染色体異常試験(Directive 84/449/EEC, B.10:GLP)でいずれも陰性(IUCLID(2000))が報告されている。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(全身毒性)


警告
H371 P309+P311
P260
P264
P270
P405
P501
救急治療室での記録として、ヒトで本物質のばく露に関連し、全身性の影響では、嘔気、めまい、失神、胸部の圧迫感または痛み、腹部痙直、頭痛、心拍数増加などが報告されている(HSDB(2008))。しかし、List 2の情報であり、標的臓器を特定できないので区分2(全身毒性)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データなし。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
藻類(Scenedesmus subspicatus)の96時間EC50 = 7.6 mg/L(IUCLID, 2000)から区分2とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分外
-
-
- - 信頼性のある慢性毒性データは得られていない。急性毒性区分2であるが、急速分解性があり(ISO 7827による28日後のDOC: 97%(IUCLID, 2000))、生物蓄積性もないと推定される(LogPow = 0.7(PHYSPROP Database, 2009))ことから、区分外とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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