項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 57018-52-7 |
名称 | 1-tert-ブトキシ-2-プロパノール |
物質ID | 23A5173 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 |
P303+P361+P353
P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点44℃ [密閉式](MSDS(Sigma-Aldrich)(Access on Dec. 2011))は ≧ 23℃ かつ ≦60℃ であることから、区分3に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は373℃であり(ICSC(2006))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値は3771 mg/kg(PATTY(5th, 2001))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5に相当)とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギのLD50値 >2000 mg/kg、かつ2000 mg/kgで死亡例が認められなかった(PATTY(5th, 2001))ことから、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | ラットの4時間ばく露のLC50値は>500 ppm(PATTY(5th, 2001))との報告があるが、このデータのみでは区分を特定できないので分類できない。なお、試験濃度(~550 ppm)が飽和蒸気圧濃度(6184 ppm)の90%より低いので、ミストがほとんど混在しない蒸気として気体の基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギの皮膚に24時間閉塞適用した皮膚一次刺激性試験において、7日間の観察期間中に一過性で軽度の紅斑と落屑が観察されたが、皮膚一次刺激性指数は0.6(最大8に対し)との結果(IARC 88(2006))に基づき、区分外とした。なお、この結果から、軽度の刺激性を有する可能性(slight skin irritation potential)がある(IARC 88(2006))とも記載されている。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
ウサギ眼に試験物質原液0.1 mLを適用した試験で角膜混濁が生じたが、6匹中1匹を除き13日後には回復し、その他の症状も、発赤、浮腫および分泌液が観察されたが、一過性であり、13日後の刺激指数は10以下(最大110に対し)と軽度であった。しかし、1匹において13日の観察期間終了時まで角膜混濁が持続したことから、重度の眼刺激物(severe eye irritant)と考えなければならない(PATTY(5th, 2001))との記述もあり、区分2とした。なお、EU 分類はXi ;R41(EC-JRC(ESIS)(Access on Dec. 2011))である。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 |
- |
- | - | モルモットを用いた皮膚感作性試験(Maximization法, OECD TG406)において感作性なし(no sensitization reaction)との報告(PATTY(5th, 2001))に基づき区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 3ヵ月間吸入ばく露したマウスの末梢血を用いた小核試験(体細胞in vivo 変異原性試験)における弱陽性の結果(NTP DB(Access on Dec. 2011))は、生物学的意義が乏しく陽性とは見なせず、その他にin vivo試験のデータがないことから「分類できない」とした。なお、in vitro試験としては、エームス試験で陽性(NTP DB(Access on Dec. 2011))、CHO細胞またはヒト末梢血リンパ球を用いた染色体異常試験で陰性(NTP DB(Access on Dec. 2011)、ECETOC TR 95(2005))、L5178Yマウスリンパ腫を用いた遺伝子突然変異試験で陰性(ECETOC TR 95(2005))の報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - |
IARCの発がん性評価でグループ3に分類されている(IARC 88(2006))ことに基づき「分類できない」とした。なお、ラットおよびマウスに2年間吸入ばく露した発がん性試験において、ラットの雄で尿細管と肝臓の腫瘍発生率が僅かに増加したことは発がん性の不確かな証拠であったとされ、雌では発がん性の証拠は得られなかった。また、マウスでは雌雄とも肝臓腫瘍の発生率の増加により、発がん性の明確な証拠が得られたと報告されている(NTP TR 515(2004))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 |
- |
- | - |
ラットに経口投与による一世代生殖試験において、親動物に死亡はなく、中・高用量群で臨床症状として投与後流涎が認められたのみで明らかな全身影響もなく、生殖への影響としては高用量群の母動物から生まれた仔に低体重と出生仔生存率の僅かな減少を示したものの、その他の同腹仔および仔動物に関する指標は全て正常であった(ECETOC TR 95(2005))。さらにウサギおよびラットの器官形成期に吸入ばく露した発生毒性試験において、両動物種とも胎仔毒性および仔の発生影響は認められず、親動物の一般毒性としてはラットで肝臓重量の増加が高用量側の2群で見られた(IARC 88(2006))。以上の結果から、一世代生殖試験で性機能・生殖能に対する悪影響、および器官形成期のばく露による発生に対する悪影響のいずれも認められなかったことから区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) |
警告 |
H336 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
ラットの急性経口毒性試験(投与量:2239-4467 mg/kg、LD50値:3371 mg/kg)において、全動物に、嗜眠、運動失調、虚脱、不規則呼吸の症状が認められた(PATTY(5th, 2001))ことから、区分3(麻酔作用)とした。なお、ウサギに2000 mg/kgを経皮投与により、死亡および中毒症状は観察されず、体重への影響も認められなかった(PATTY(5th, 2001))ことから、経皮経路では区分外相当とみなされ、一方、ラットに2.68 mg/Lを4時間吸入ばく露により、雌雄とも5匹中2匹に肝臓に軽度の髄外造血が認められた(PATTY(5th, 2001))と報告されているが、それ以上の詳細は不明である。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
ラットおよびマウスの14週間吸入ばく露試験(蒸気:75, 150, 300, 600, 1200 ppm)において、ラットでは雄に硝子滴の蓄積とα2μグロブリン濃度の増加を伴う腎症が認められたが(NTP TR 515(2004))、雄ラット特有のα2μ-グロブリン腎症でヒトには当てはまらないとされていることから分類の根拠としなかった。以上の14週間吸入ばく露試験の所見からは、ラットおよびマウスともガイダンス値範囲内の用量で悪影響は認められず、さらにラットを用いた別の13週間吸入ばく露試験でNOAELがガイダンス値の上限(1 mg/L)を超える3.843 mg/Lと報告されている(PATTY(5th, 2001))ことから、吸入経路では区分外に相当する。しかし、他経路(吸入、経皮)によるばく露の影響についてはデータがなく判断できないため、特定標的臓器毒性(反復暴露)の分類としては「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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