項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 142-83-6 |
名称 | 2,4‐ヘキサジエナール |
物質ID | 24A6004 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団の不飽和のC-C結合を含むが、当該物質は1,2-ジエンではないため分類対象外とした。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 |
P370+P378
P403+P235 P210 P280 P501 |
引火点67℃ [密閉式](Lange(16th, 2005))は > 60℃ かつ ≦93℃ であることから、区分4に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 自己反応性に関わる原子団(オレフィン類)を含み、「激しい重合反応ないしは縮合反応が起こる(ホンメル(1996))、爆発的重合を引き起こす(WebKis-Plus(Access on Apr. 2012))」等の危険性が示唆されているが、試験データがなく、分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 区分外 |
- |
- | - | 金属腐食の試験データはないが、「鋼およびアルミニウムは耐久性がある(ホンメル(1996))」、との記述から区分外とした。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値として2件のデータ(300 mg/kg、730 mg/kg)が報告され(JECFA 1094(2004))、区分3が1件、区分4が1件と同数のため、危険性の高い方の区分3とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 |
P302+P352
P280 P312 P322 P361 P363 P405 P501 |
ウサギLD50値は270 μL/kg(242.5 mg/kg)(PATTY(5th, 2001))に基づき、区分3とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、ラットのLCLoは2000 ppm/4hとの報告(PATTY(5th, 2001))があるが、区分を特定できないので分類できない。毒性値(2000 ppm)が飽和蒸気圧濃度(6329 ppm)の90%より低いため気体の基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギの皮膚に試験物質原液0.5 mLを4時間適用した試験において、4匹中4匹とも適用直後から重度の浮腫と適用2~3日後に重度の紅斑を示し、皮膚の硬化と褐色化が見られた。さらに2匹では7日目に投与部皮膚が窪みとなり、皮膚一次刺激指数は7.08であった(ECETOC TR66(1995))ことから、区分1とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
眼刺激性試験のデータはないが、皮膚腐食性物質として分類していることから区分1とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、59人のボランティアに本物質1 %含む石油を閉塞貼付した試験で、1人に感作性が報告(NTP TR509(2003))されているが試験法や試験結果の詳細は不明である。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - | マウスの反復経口投与による末梢血および骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)において、陰性の結果(NTP DB(Access on Dec 2011))に基づき区分外とした。なお、in vitro試験として、エームス試験において陽性(NTP DB(Access on Dec 2011)、JECFA 1094(2004))または陰性(JECFA 1094(2004))の結果が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 |
P308+P313
P201 P202 P281 P405 P501 |
IARCの発がん性評価によりグループ2Bに分類されている(IARC 101(2011))ことに基づき区分2とした。なお、ラットおよびマウスを用いた105週間経口投与試験において、両動物種とも前胃の扁平上皮性腫瘍の発生率増加により、発がん性の確かな証拠が得られたと報告され、また、前胃の上皮過形成も見られ、本物質の投与に関連付けられた(NTP TR509(2003))。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、ラットおよびマウスの14週間反復経口投与試験において、両動物種とも120 mg/kg/dayで前胃過形成の発生率が有意に増加し(NTP TR509(2003))、また、ラットおよびマウスの16日間反復経口投与試験では、両動物種とも240 mg/kg/day(90日換算:42.7 mg/kg/day)で前胃の壊死と潰瘍を示す病変があり、80 mg/kg/day(90日換算:14.2 mg/kg/day)で前胃上皮の過形成が組織学的に明らかであった(NTP TR509(2003))との報告がある。ラットおよびマウスの前胃に対し、ガイダンス値区分2に相当する用量範囲で、影響が特異的に認められているが、これらは前癌病変の可能性があるとされており(NTP TR509(2003))、本GHS分類では、発がん性の項で分類されているため特定標的臓器毒性(反復ばく露)として採用しなかった。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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