項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 93-68-5 |
名称 | アセト酢酸トルイダイド |
物質ID | 24A6012 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 引火点143℃(SIDS(2003))であり可燃性を有するが所定の試験データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は516℃であり(SIDS(2003))、常温で発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値は、1854 mg/kg(雄)、1945 mg/kg(雌)(OECD TG401、GLP)(厚生省報告(Access on May. 2012))に基づき区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、モルモットのLD50値は、>1000 mg/kgとの報告があるが、区分を特定できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | モルモットの24時間閉塞適用した経皮ばく露試験(用量:250、500、1000 mg/kg)で、パッチ除去後、中等度の浮腫と軽度の紅斑が見られ、1週間後に落屑が認められたが、試験終了1週間後には回復し、軽微な刺激性(slightly irritant)との結果(SIDS(2003))により区分外(国連分類基準の区分3)とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
ウサギを用いた眼刺激性試験(OECD TG405)で、中等度の刺激性(moderately irritating)の結果があり(SIDS(2003))、別のウサギ6匹に100 mgを適用した眼刺激性試験で、適用1時間後、結膜と瞬膜に僅かな発赤が認められたが、24時間後には全ての動物で回復し、2週間の観察期間中も異常は見られず、結果は軽微の刺激性(slightly irritating)であった(SIDS(2003))ことから区分2とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | モルモットを用いた感作性試験で、適用後24時間と48時間に10匹中1匹で重度の紅斑が見られ、結果は曖昧であったとの報告があるが、OECDで認められた試験法ではないためデータ不足で分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | in vivo試験のデータがないため分類できない。なお、in vitro試験としては、エームス試験(OECD TG471,472、GLP)で陰性、CHL細胞を用いた染色体異常試験(OECD TG473、GLP)で陽性の報告がある(厚生省報告(Access on May. 2012))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットの強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG422、GLP)において、親に一般毒性が示された用量で、雌雄親の生殖能に影響はなく、また仔の発生について、総出産仔数、出生率、性比、新生仔の体重、生存率および形態に対照群と比較して変化は認められなかった(厚生省報告(Access on May. 2012))。しかし、催奇形性を含む仔の発生に対してのデータが不十分であるためデータ不足で分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(全身毒性) |
警告 |
H371 |
P309+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
ラットを用いた急性経口毒性試験(用量:819~2500 mg/kg)で、主な中毒症状として自発運動の低下、腹臥位、筋弛緩、眼険下垂、呼吸深大化、立毛、体温降下、流涙および全身蒼白が認められ、これらの症状は、生存動物では投与後1日から5日までに概ね回復し、13日には全てが回復した。死亡は雄の1280 mg/kg以上、雌の1600 mg/kg以上で見られ、症状は上記の症状が重度化、呼吸が微弱となり死亡し、剖検では腺胃に点状出血が観察され、病理組織学検査で腺胃の粘膜のびらんが確認されたが、生存動物では腺胃に異常は認められなかった(厚生省報告(Access on May. 2012))。以上から臓器を特定するには困難であるが、上記の症状および死亡は区分2のガイダンス値内で認められていることから区分2(全身毒性)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
ラットの強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(用量:8, 25, 80, 250 mg/kg/日)(OECD TG422、GLP)で、80 mg/kg(90日換算:40 mg/kg/日)以上の雄の投与群で、赤血球数の減少、平均赤血球容積の増加、250 mg/kg(90日換算:125 mg/kg/日)で平均赤血球血色素量および網状赤血球数の増加、メトヘモグロビン含有率の増加傾向が認められた。病理組織学検査では、80 mg/kg(90日換算:40 mg/kg/日)以上の投与群の雌雄で、肝臓および脾臓にヘモジデリン沈着の程度の増加、250 mg/kg(90日換算:125 mg/kg/日)群で脾臓に髄外造血の程度の増加が認められ、本物質の反復投与により溶血性貧血が惹起されることが確認されたと報告されている(厚労省報告(Access on May. 2012))。以上から症状はガイダンス値区分2の範囲で示されていることから区分2(血液)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 |
- |
- | - | 藻類、甲殻類及び魚類において100 mg/Lで急性毒性が報告されていない(環境省生態影響試験(1998), SIDS(2005))ことから、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 |
- |
- | - |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がない(難分解性、BODによる分解度:17.6%(既存点検, 2000)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 16.5 mg/L(環境省生態影響試験(1998), SIDS(2005))であることから、区分外となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、魚類の急性分類が区分外であり(環境省生態影響試験(1998), SIDS(2005))、難水溶性ではない(水溶解度=6900mg/L、PHYSPROP Database 2009)ことから、区分外となる。 以上の結果から、区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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