項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 26952-21-6 |
名称 | イソオクタノール |
物質ID | 24A6036 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 |
P370+P378
P403+P235 P210 P280 P501 |
引火点82℃ [開放式](HSDB(2009))は、所定の密閉式測定法でも >60℃ かつ ≦93℃ と判断できるため、区分4とした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は277℃であり(HSDB(2009))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として1480 mg/kg(ACGIH(2001))および >2000 mg/kg(PATTY(5th, 2001))の2件が報告され、それぞれ区分4またはJIS分類基準の区分外に該当するが、危険性が高い区分を採り区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値は >2600 mg/kg(ACGIH(2001))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5または区分外に相当)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | ラット、マウスまたはモルモットに200 ppm(飽和蒸気)を6時間ばく露により死亡がみられなかった(PATTY(5th, 2001))ことから、LC0は200 ppm(4時間換算値:245 ppm(1.30 mg/L))と推定されるが、区分を特定できないので分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 |
P302+P352
P332+P313 P264 P280 P321 P362 |
ウサギを用いた試験において、4時間の半閉塞適用により中等度の刺激性(PATTY(5th, 2001))、24時間の閉塞適用により中等度の刺激性と局所壊死(ACGIH(2001))が報告されている。また、試験物質原液を6~24時間の適用により紅斑と浮腫に加え、一部の例で皮内出血も見られたが、紅斑は2~3日で消失し、皮膚は乾燥し黄褐色となり、7~10日に硬化した後、皮革状の皮膚が剥離した(オランダ評価文書(2003)、List2相当)と報告されている。以上より、閉塞又は半閉塞適用により中等度の刺激性(moderate irritation)を示し、適用4~24時間で局所性の壊死を生じるが、回復性が認められたことから、区分2とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 |
ウサギの眼に適用したドレイズ試験において、持続性で広範な角膜混濁が認められ、重度の刺激性(severely irritating)と報告されている(ACGIH(2001))が、観察された刺激性スコアの最大値(MMASまたはAOIに相当:最も重度の場合110)は1日目の24であり(オランダ評価文書(2003))、1週間以内に回復している(ACGIH(2001))ことから、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
ヒトでボランティアに未希釈の本物質を適用したパッチテストにより、32人中13人に一次刺激反応として紅斑が見られ、2週間後の再試験では全例に軽微な紅斑が見られ、8人が反応の増強を示した(オランダ評価文書(2003))が、この結果から皮膚感作性について結論されていない。したがって「分類できない」とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | 妊娠ラットの器官形成期に経口投与による発生毒性試験において、高用量で親動物に体重増加抑制と摂餌量減少が認められたが、胎児毒性および催奇形性は観察されていない(PATTY(5th, 2001))。しかし、親動物の性機能および生殖能に対する影響に関してはデータがなく不明のため「分類できない」とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(中枢神経系)、区分3(気道刺激性、麻酔作用) |
警告 |
H371
H335 H336 |
P309+P311
P260 P264 P270 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ラットおよびウサギに経口投与、あるいはウサギに経皮投与により、主な影響は中枢神経系の抑制、呼吸困難、協調不能、歩行失調、角膜反射の欠如に加え、麻酔状態であった(ACGIH(2001)、オランダ評価文書(2003))ことから、区分3(麻酔作用)とした。また、ラットおよびウサギの経口投与では、ガイダンス値区分2の用量範囲(300~2000 mg/kg)で中枢神経系の抑制とともに死亡が発生している(ACGIH(2001)、オランダ評価文書(2003))ことから、区分2(中枢神経系)とした。一方、ラット、マウス、およびモルモットに200 ppmを吸入ばく露の結果、全身性の中毒症状は認められなかったが、上気道粘膜の刺激が報告されている(ACGIH(2001))ことから、区分3(気道刺激性)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(上気道) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
ラットの2週間吸入ばく露試験におけるばく露期間終了後、高濃度群(3.1 mg/L)の全例で鼻粘膜上皮の壊死と扁平上皮化生、中濃度群(0.6 mg/L)で扁平上皮化生が認められ、14日間の無投与期間終了後も完全に回復しなかった(オランダ評価文書(2003))ことから、区分2(上気道)とした。なお、この分類はガイダンス値から判断すると区分1相当であるが、List 2のデータであって、判定基準1b3)を満たさないため、ガイダンスにしたがって区分2とした。また、中濃度以上の群で赤血球増加症を示す赤血球指標の有意な増加(オランダ評価文書(2003))が記載されているが、裏付けとなる病理学的所見など詳細不明のため分類の根拠としなかった。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 |
- |
H402 |
P273
P501 |
藻類(Scenedesmus subspicatus)の72時間EC50 = 12mg/L(AQUIRE, 2012)から、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分3 |
- |
H412 |
P273
P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性に関する適切なデータが得られておらず、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC =1.6 mg/L(AQUIRE, 2012)であることから、区分外となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性に関する適切なデータが得られておらず、藻類の急性分類が区分3である(AQUIRE, 2012)ことから、区分3となる。 以上の結果から、区分3とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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