GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 54839-24-6
名称 プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート
物質ID 24A6050
分類実施年度 平成24年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分3


警告
H226 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点53℃ [密閉式](ICSC(2004))は ≧ 23℃ かつ ≦60℃ であることから、区分3に該当する。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- - 発火点は325℃であり(ICSC(2004))、常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - ラットに5 mL/kg bwを投与して死亡はみられず、LD50値は >5 mL/kg bw(4700 mg/kg bw)(ECETOC TR95 vol.II(2005))との報告に基づき、区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - ラットのLC50値は > 6.99 mg/L/4h(1150 ppm)(ECETOC TR95 vol.II(2005))と報告されているが、区分を特定できないので分類できない。なお、ばく露濃度は飽和蒸気圧濃度の90%(12.27 mg/L)より低いので、ミストが殆んど混在しない蒸気として気体の基準値を適用した。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外
-
-
- - ウサギを用いた試験(OECD TG404, GLP)で低刺激性(low potential of irritancy)との報告(ECETOC TR95 vol.II(2005))、かつ、この結果については3匹中2匹が軽度の紅斑、1匹が軽微な浮腫を示したが、本物質を刺激物質に分類する証拠にはならないとの記述(IUCLID(2000))により、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3相当)とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギを用いた試験(OECD TG405, GLP)において、最初に結膜の充血があり、軽度の刺激性を示したが2日目までに回復、角膜と虹彩には影響がなかった(ECETOC TR95 vol.II(2005))。また、この試験の別の報告では、部位別の指標の平均スコアはEUのリスク警句R36に分類するには十分高くないと記載されているが、3匹全例に陽性反応がみられ、結果的に軽度の刺激性(slightly irritating)と評価されている(IUCLID(2000))ことから区分2Bとした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - モルモットのマキシマイゼーション試験(GLP準拠)において、遅延型接触過敏症の証拠は認められず(ECETOC TR95 vol.II(2005))、感作性なし(not sensitizing)と報告されている(IUCLID(2000))が、List 2のデータであり、陽性率も不明なため「分類できない」とした。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivo試験データが無いので分類できない。なお、in vitro試験では、エームス試験およびチャイニーズハムスターCHO細胞を用いた染色体異常試験でいずれも陰性(ECETOC TR95 vol.II(2005))が報告されている。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - ラットにガイダンス値範囲を大幅に超える4700 mg/kgを経口投与後、嗜眠、流涎、四肢蒼白と非特異的な症状が観察され、4日目までに全例が正常に復した(ECETOC TR95 vol.II(2005))ことから、経口経路では区分外相当となる。一方、吸入投与では、6.99 mg/L(蒸気)を4時間のばく露で死亡はなく、唯一の影響は眼と鼻の刺激であった(ECETOC TR95 vol.II(2005))が、ガイダンス値範囲上限の濃度(20 mg/L)ではデータがなく影響が不明のため分類できない。さらに、経皮投与についてもデータがないことから、特定標的臓器毒性(単回ばく露)の分類として「分類できない」とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ラットの28日間反復吸入ばく露試験(蒸気:6時間/日、5日/週:OECD TG412, GLP)において、唯一の影響は292 ppm(90日換算:0.551 mg/L)以上で観察された外部刺激に対する反応低下であったが、試験終了時の剖検と病理組織学的検査で毒性の証拠はなく、ガイダンス値範囲を超える濃度1176 ppm(90日換算:2.24 mg/L)でも悪影響は示されなかった(ECETOC TR95 vol.II(2005))。したがって、吸入経路では区分外相当となるが、他経路(経口、経皮)についてはデータがなく影響も不明のため、特定標的臓器毒性(反復ばく露)の分類としては「分類できない」とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分外
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- - 甲殻類及び魚類において、いずれも>100mg/Lである(IUCLID, 2000)ことから、区分外とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分外
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- - 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。難水溶性ではなく(水溶解度:95000 mg/L、NITE, 2012)、甲殻類及び魚類の急性分類が区分外である(IUCLID, 2000)ことから、区分外とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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