項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 79-14-1 |
名称 | ヒドロキシ酢酸 |
物質ID | 24A6057 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値は、1357 mg/kg(GLP準拠)(NICNAS(2000))に基づき区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 |
警告 |
H332 |
P304+P340
P261 P271 P312 |
ラットのLC50値は、2.52 mg/L/4h(雄)、>3.64 mg/L/4h(雌)(GLP準拠)(NICNAS(2000))とのデータがあり、1件は区分4、もう1件は区分を特定できず分類できないに相当するが、安全性の観点から有害性の高い区分を採用し区分4とした。なお、上記の試験は本物質70%水溶液を使用し、エアゾールで試験を行なったとの記載により、ミストの基準値を適用した。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1B |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
本物質純度99%(cosmetic grade)および本物質70%水溶液(technical grade)を使用した、ウサギの皮膚刺激性試験(OESD TG404およびそれに準ずる試験、GLP準拠)において、1時間の適用で表皮を貫通して真皮に至る明らかな壊死が認められ、腐食性(corrosive)との結果(NICNAS(2000))により区分1Bとした。なお、本物質70%水溶液のpHは0.5以下である(NICNAS(2000))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
本物質64%水溶液(cosmetic grade)を0.1 ml適用したウサギの眼刺激性試験で、失明などの非可逆的な損傷が認められ、57%水溶液(technical grade)(pH1.8)を用いた試験(OESD TG405、GLP準拠)で、非可逆性な角膜の混濁と血管新生、可逆的な結膜の発赤および浮腫が認められた(いずれもNICNAS(2000))ことから区分1とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 |
- |
- | - | 20匹のモルモット用い本物質70%水溶液(technical grade)を使用したModified Buehler試験(GLP準拠)において、陽性率は0%(0/20匹)であったとの報告(USEPA/HPV(2001))により区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - | 本物質70%水溶液(technical grade)を使用し、マウスに強制経口投与した骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)において、陰性の結果(NICNAS(2000))に基づき区分外とした。なお、in vitro試験としては、エームス試験及びCHO細胞を用いた染色体異常試験において陰性の結果(NICNAS(2000)、NTP DB(1997))が得られている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 |
P308+P313
P201 P202 P281 P405 P501 |
雌ラットを用い妊娠7日から21日まで強制経口投与した試験(用量:75、150、300、600 mg/kg/day)(GLP)で、母動物の体重増加抑制および摂餌量の低下などの一般毒性が認められた用量で、胎仔の体重低下および奇形(主に胸骨分節および脊椎骨の異常、その他心中隔欠損、小眼、腎臓の欠損、口蓋裂、胃壁破裂、臍帯ヘルニアなど)の発生率の増加が対照群と比較して顕著に認められた(NICNAS(2000))。また、ラットに90日間経口ばく露(用量:150、300、600 mg/kg/day)した後に、交配し、妊娠、授乳期まで継続して投与した結果、親動物に一般毒性が示された用量で、交配、着床、妊娠に関連した悪影響はなかったが、同腹仔数の減少が用量依存的に認められた(NICNAS(2000))。以上の情報により区分2とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器系) |
危険 |
H370 |
P307+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
本物質70%水溶液(technical grade)を用いたラットのエアゾールによる4時間吸入ばく露試験(用量:0.6, 2.1, 3.8, 5.2 mg/L)で、一般症状として全投与群であえぎ、円背位、鼻漏や眼漏、2.1および3.8 mg/Lで嗜眠が認められた。顕微鏡学的検査では鼻腔、喉頭、肺に刺激に起因した変化がみられ、全ての投与群で鼻腔の病変(呼吸上皮や嗅上皮の変性/再生)と喉頭の潰瘍、2.1 mg/L以上で肺の亜慢性/慢性炎症が認められた(USEPA/HPV(2001))。本物質は皮膚腐食性物質であり、上記の所見はガイダンス値区分1の用量で認められていることから区分1(呼吸器系)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、胸腺) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
本物質70%水溶液(technical grade)を用いたラットの14日間のエアゾールによる6時間吸入ばく露試験(用量:0.16, 0.51, 1.4 mg/L/day、90日換算:0.02, 0.064, 0.175 mg/L/day)において、0.51 mg/L/day投与群で血清中のアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、1.4 mg/L/day投与群では、ASTとアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の上昇が認められ、顕微鏡学的検査において、軽度のびまん性の肝細胞変性、また胸腺の萎縮と変性が見られた(USEPA/HPV(2001))。以上の所見はガイダンス値区分2の範囲内で認められていることから区分2(肝臓、胸腺)とした。また、本物質70%水溶液(technical grade)を用いたラットの強制経口投与による90日間反復毒性試験(用量:150, 300, 600 mg/kg/day)で、NOAELは150 mg/kg/dayとの記載(USEPA/HPV(2001))があり、区分2のガイダンス値を超えているため経口投与では区分外に相当する。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 |
- |
H402 |
P273
P501 |
甲殻類(オオミジンコ)による48時間EC50=44mg/L(環境庁生態影響試験, 1998)であることから、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 |
- |
- | - | 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急性毒性区分3であるが、急速分解性があり(良分解性、BOD:86%(既存点検, 1993))、かつ生物蓄積性が低いことが推定される(LogKow=-1.11(PHYSPROP Database, 2009))ことから、区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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