項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 95-94-3 |
名称 | 1,2,4,5-テトラクロロベンゼン |
物質ID | 24A6074 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 可燃性(ICSC(J)(2003))を有するが所定の試験データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素、フッ素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として1500 mg/kgおよび3105 mg/kg(EHC 128(1991))の2件が報告され、うち1件が区分4、1件が区分外に該当することから、危険性の高い区分を採り、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - |
ウサギの耳または腹部皮膚に10%溶液を反復適用した試験で、明らかな刺激性が認められなかった(BUA 86(1991))との報告、また、本物質は皮膚刺激性試験(OECD TG 404)で刺激性なし(non-irritating)と結論付けられたとの記載(BUA 86(1991))により、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 |
- |
- | - |
ウサギの眼に1%または10%溶液を3日間続けて適用した試験では、軽度の粘膜刺激性が認められた(BUA 86(1991))と報告されているが、一方、眼刺激性試験(OECD TG 405)において、本物質は刺激性なし(non-irritating)と結論付けられたとの記載(BUA 86(1991))により、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | モルモットを用いた皮膚感作性試験(Draize Testの類似法)の結果は陰性(negative)であった(BUA 86(1991))との報告があるが、OECDで承認されている試験方法ではなく、詳細も不明なため、データ不足で分類できないとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - |
マウスの混餌投与による末梢血を用いた小核試験、およびマウスの腹腔内投与による骨髄細胞を用いた染色体異常試験(いずれも体細胞in vivo変異原性試験)での陰性結果(NTP DB(Access on Aug. 2012))に基づき、区分外とした。なお、マウスの腹腔内投与による骨髄細胞を用いた姉妹染色分体交換試験(体細胞in vivo遺伝毒性試験)で陰性、in vitro試験では、エーム試験(NTP DB(1981))、チャイニーズハムスターCHO細胞を用いた染色体異常試験(NTP DB(Access on Aug. 2012))、およびマウスリンフォーマ試験(BUA 210(1997))でいずれも陰性の結果が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2、追加区分:授乳に対するまたは授乳を介した影響 |
警告 |
H361
H362 |
P308+P313
P201 P202 P281 P405 P501 P260 P263 P264 P270 |
連続交配プロトコールに基づき、マウスに交配7日前から92日間の交配期間に混餌投与した試験において、親動物に肝臓または腎臓の重量増加や肥大などの一般毒性が現われた用量で、生存仔数の有意な減少が認められた(NTP Report # RACB89010(1991))ことから、区分2とした。また、ラットを用いた二世代生殖試験において、授乳期間中に死亡した仔動物の胃内容物を分析の結果、母動物の脂肪中に蓄積した当該物質が、乳汁経由で仔動物に移行していることが判明した(BUA 86(1991))との報告により、「追加区分:授乳に対するまたは授乳を介した影響」とした。なお、ラットおよびウサギとも器官形成期を含め妊娠期間に経口投与した試験で、本物質の催奇形性は報告されていない(EHC 128(1991)、BUA 86(1991))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) |
警告 |
H336 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
ラットに200~4000 mg/kgを単回経口投与した試験(LD50値:3105 mg/kg)で、抑制症状、筋弛緩、虚脱、低体温、昏睡などの症状が観察されている(EHC 128(1991))ことから、区分3(麻酔作用)とした。なお、雄ラットに30または300 mg/kgの経口投与は、腎臓に傷害を起こし、びまん性の間質性腎炎が認められた(BUA 86(1991))が、雄ラット特有のα2μグロブリン腎症であることが確認されている(BUA 86(1991))ことから、腎臓の所見は分類根拠とせず、.また、300 mg/kgで肝臓への影響を示す肝酵素の増加と僅かな核の大小不同がみられた(BUA 86(1991))と記載されているが、それ以上の情報はなく分類の根拠としなかった。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(腎臓、甲状腺)、区分2(肝臓、血液) |
危険 警告 |
H372
H373 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
ラットの13週間混餌投与試験(用量:0, 30, 100, 300, 1000, 2000 ppm)の結果、ガイダンス値区分1または2に相当する30~2000 ppm(1.5~100 mg/kg/day)の用量範囲で、腎臓、肝臓および甲状腺に病変が認められた(NTP TOX 7(1991))ことから、区分1(腎臓、甲状腺)、区分2(肝臓)とした。個ーの所見として、腎臓については30 ppm(1.5 mg/kg/day)以上で、髄質の顆粒円柱や鉱質化を伴う硝子滴腎症と一致する病変(皮質の尿細管上皮における硝子滴の形成)が雄で観察されたが、腎臓皮質の尿細管細胞の変性は雌雄共に認められた。肝臓については、30 ppm以上で小葉中心性の肝細胞の肥大が観察されたのみであったが、別のラット13週間混餌投与試験において、区分2に相当する500 ppm(34 mg/kg/day)の用量で肝臓障害(好塩基球増加、大小不同核等)の発生率の有意な増加が報告されている(環境省リスク評価 第4巻(2005))。甲状腺については30 ppm以上の雌でチロキシン濃度の減少がみられ甲状腺機能低下を示した。一方、血液学的所見として、ガイダンス値区分2に相当する1000 ppm(50 mg/kg/day)以上で再生不良性貧血を示唆するヘマトクリット値、ヘモグロビン濃度および赤血球数の有意な減少が認められた(NTP TOX 7(1991))とあり、区分2(血液)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
魚類(シープスヘッドミノー)による96時間LC50=0.33mg/L(CICAD 60, 2004)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 1982))、魚類(フラグフィッシュ)の21日間NOEC = 0.069 mg/L(ECETOC TR91, 2003)であることから、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 1982)、魚類(シープスヘッドミノー)による96時間LC50=0.33mg/L(CICAD 60, 2004)であることから、区分1となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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