GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 1461-25-2
名称 テトラブチルスズ
物質ID 24A6125
分類実施年度 平成24年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分外
-
-
- - 引火点は107℃[密閉式](SDS(Sigma-Aldrich)(Access on Sep. 2012))であり93℃超である。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - データなし。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 区分外
-
-
- - 半金属(Sn)を含むが、水溶解度6.4E-005 mg/L(25℃)(SRC Phys Prop(Access on Sep. 2012))というデータがあり、水と急激な反応をしないと考えられる。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - 酸素、フッ素および塩素を含まない有機化合物である。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - ラットに2000 mg/kgを投与した試験(OECD TG423, GLP)で死亡例はなく、LD50値は>=2000 mg/kg(SIDS(2007))に基づき、区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外
-
-
- - ウサギのLDLoは 2100 mg/kg(IUCLID(2000))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5または区分外)とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギの眼に500 mgを適用した試験で、軽度の刺激性(slightly irritating)(IUCLID(2000))との報告に基づき区分2Bとした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 区分外
-
-
- - マウスの経口投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性の結果(SIDS(2007))に基づき、区分外とした。なお、in vitro試験ではエームス試験で陰性(SIDS(2007))が報告されている。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - ACGIHでは有機スズ化合物をA4に分類(ACGIH(2001))していることから、分類できないとした。
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P281
P405
P501
ラットの混餌投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG422, GLP)において、性機能・生殖能に及ぼす悪影響は認められなかったが、仔の発生に対しては、親動物に体重減少など一般毒性が発現している最高用量の2000 ppmで、対照群に比べ同腹出産仔数の減少、生後1および4日目に同腹生存仔数の減少、生後4日目に仔死亡率の増加、矮小仔数の増加がみられた(SIDS(2007))。さらに、ラットの妊娠13~15日に経口投与した発生毒性試験では、母動物が体重増加抑制を示した229 mg/kg/day以上で仔に口蓋裂など奇形発生率の増加がみられ、その増加は最高用量の1833 mg/kg/dayでのみ有意であった(SIDS(2007))ことから、区分2とした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(麻酔作用)


警告
H336 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
ラットの急性経口毒性試験(OECD TG423, GLP)(用量:300, 2000 mg/kg bw)の結果、死亡例の発生はなく、2000 mg/kg の用量で円背位、嗜眠、運動失調、立毛の症状が見られた(SIDS(2007))が、1~2日で回復したことに基づき、区分3(麻酔作用)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(脾臓、胸腺、リンパ節)


警告
H373 P260
P314
P501
ラットの反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG422, GLP)において、雄は33日間、雌は交配の2週間前から交配、妊娠期間、分娩を経て出生後4~5日まで混餌投与(0、100、300、2000 ppm)後、ガイダンス値区分2に相当する2000 ppm(100~130 mg/kg/day:90日換算 約37~62 mg/kg/day)の用量で脾臓と胸腺の重量が減少し、雌で胸腺に軽度~重度のリンパ球枯渇、雄では腸間膜リンパ節に限局性類洞血(Localized sinusoidal blood)がみられた(SIDS(2007))ことから、区分2(脾臓、胸腺、リンパ節)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(オオミジンコ)の24時間LC50 = 0.002 mg/L(ECETOC TR91, 2003)から、区分1とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
信頼できる慢性毒性データは得られていない。急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 1991)、急性毒性区分1であることから、区分1となる。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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