項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 10025-82-8 |
名称 | 塩化インジウム(III) |
物質ID | 24A6136 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 物理化学的危険性・健康に対する有害性:政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版)、環境に対する有害性:国連GHS文書(改訂4版) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 「不燃性。」(ICSC(J)(2001))という情報により区分外とした。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 「不燃性。」(ICSC(J)(2001))という情報により区分外とした。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 「不燃性。」(ICSC(J)(2001))という情報により区分外とした。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 分子内に金属(In)を含むが、水溶解度212 g/100 mL(Lange(16th, 2005))というデータがあり、水と急激な反応をしないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | ハロゲン元素(Cl)を含む無機化合物であるが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | ヒトの皮膚に適用した試験で、刺激性の証拠は得られなかった(PATTY(6th, 2012))との記載があるが、試験の詳細が不明のため「分類できない」とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | ヒトでボランティアによるパッチテストで本物質を適用した結果、皮膚感作性は認められなかった(PATTY(6th, 2012))との記載があるが、試験法や陽性率など試験の詳細が不明のため、データ不足で「分類できない」とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
警告 |
H341 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
マウスの腹腔内投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で、陽性の結果(PATTY(6th, 2012))に基づき区分2とした。なお、優性致死試験で陽性を示唆する記載(PATTY(6th, 2012))があるが、使用動物や投与経路など試験の詳細が不明である。また、in vitro試験では、チャイニーズハムスターCHO細胞を用いた小核試験で陽性(PATTY(6th, 2012))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
本物質は「インジウム・スズ酸化物等の取扱い作業による健康障害防止に関する技術指針」において対象物質であることから区分2とした。また、IARCではリン化インジウムとしての発がん性はグループ2Aに分類され、リン化インジウム以外のインジウム化合物の発がん性は不明であるが、発がん性はインジウムに起因していると考えられている。なお、インジウム・スズ酸化物(ITO)研削粉を、雌雄ラットに104週間、0.01、0.03、0.1 mg/m3の濃度でばく露させた結果、最低濃度の0.01 mg/m3において悪性腫瘍を含む肺腫瘍の発生増加が認められたが、マウスでは発がんは認められなかった。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
ラットの妊娠9日目に静脈内投与した試験で、胎仔死亡に加え主に尾と指で奇形の発生が有意に増加したが、経口投与では奇形の発生は認められなかった(産衛誌 49巻(2007))。また、ラットの妊娠9、10、11日目に静脈内投与した試験でも短尾、曲尾、口蓋裂、欠指などの奇形発生が認められたが、マウスでは奇形の発生はなく、胎児死亡の増加のみが認められた(PATTY(6th, 2012))。さらに、雌雄ラットに250 mg/kg/日以下の用量を経口投与し、21日間の投与期間中に交配した試験において、雄の生殖能および肝機能に影響はなく、雌では受胎能に影響がなかったが、体重減少によると考えられる子宮内胎仔死亡が増加した(産衛誌 49巻(2007))。以上より、ラットに関して経口投与では認められなかった奇形発生が静脈内投与で増加したとの結果、および経口投与で母動物が体重減少を示す一方、子宮内胎仔死亡が増加したことにより、区分2とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(肺) |
危険 |
H370 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
ラットを用い本物質のエアロゾルに1時間吸入ばく露した試験(用量:0.2, 2.0, 20 mg/m3)において、ばく露7日後の肺障害と比例して拘束性肺病変とアセチルコリンに対する気道感受性の亢進が観察され、さらに42日後の肺コラーゲン濃度は、ばく露濃度に依存して増加していた。この結果は、本物質のばく露が急性の肺炎症の原因であることを示している(産衛誌49巻(2007)との報告に基づき、試験用量(4時間換算値::0.00005, 0.0005, 0.005 mg/L)はガイダンス値範囲の区分1に相当することから、区分1(肺)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
本物質を餌に混合し3ヵ月与えた試験で、2.4%および4%混合餌で成長の遅れがあった(産衛誌 49巻(2007))との報告、また、雄ハムスターに、本物質(1.5 mg/kg、0.78 mg In/kg)を週3回4週間皮下投与し、赤血球ALAD活性低下、腎ALAD活性低下があり、尿中ALA やプロトポルフィリン分画の排泄が増加した(産衛誌 49巻(2007))との報告があるが、データ不足であり「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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