項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 1879-09-0 |
名称 | 2-tert-ブチル-4,6-ジメチルフェノール |
物質ID | 24A6151 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素を含む有機化合物であるが、この酸素は炭素、水素のみと結合している。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が55℃以下の固体であるが、データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値は910 mg/kg(雄)および972 mg/kg(雌)(OECD TG 401: GLP、厚労省報告(Access on Dec. 2012))に基づき、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、List 3のデータとして、モルモットのLD50値は7100 mg/kg(RTECS(2004))との記載があるが詳細不明である。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | in vivo試験のデータがなく、分類できない。なお、in vitro試験では、エームス試験およびチャイニーズハムスターの培養細胞(CHL/IU)を用いた染色体異常試験でいずれも陰性(厚労省報告(Access on Dec. 2012))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 |
P308+P313
P201 P202 P281 P405 P501 |
ラットの経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422、GLP)において、高用量(150 mg/kg)群で妊娠末期に雌2例の死亡(1例は分娩中に死亡)が観察され、雌雄の肝臓、さらに雌の腎臓に異常所見が認められたが、交尾能、受胎能および性周期観察では、被験物質投与の影響は認められなかった。しかし、同群で哺育期間中に全児死亡の母動物が3例観察され、新生児の生後4日生存率が低値傾向を示し、分娩あるいは哺育機能の障害を惹起する可能性が示唆された(厚労省報告(Access on 12. 2012))との記載により、区分2とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(全身毒性) |
警告 |
H371 |
P309+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
ラットを用いた急性経口毒性試験(OECD TG 401、GLP、用量:655~2000 mg/kg)において、LD50は910 mg/kg(雄)および972 mg/kg(雌)と報告され、投与後の一般症状として、自発運動低下、腹臥位および円背位、歩行異常、また、体温低下、死亡例では側臥位、褐色尿が観察された。剖検所見として、観察期間終了時の生存動物で肝臓の黄色斑点、肝臓と脾臓、横隔膜あるいは後腹膜の癒着、脾臓の萎縮、脾臓と腎臓の癒着、前胃の肥厚および前胃と肝臓あるいは横隔膜の癒着が認められ、組織所見として、雄の生存動物において、前胃に高度の潰瘍および肉芽腫性炎あるいは扁平上皮細胞の増生および肉芽腫性炎がみられ、肝臓に肉芽腫性炎が認められた。以上の結果から、標的臓器を特定できないが、用量がガイダンス値区分2に相当することから、区分2(全身毒性)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、腎臓) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
ラットの経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422、GLP、用量:0、6、30、150 mg/kg/day)において、雄の30 mg/kg以上の群および雌の150 mg/kg群で肝臓および腎臓重量が増加または増加傾向を示し、剖検により雌雄の30および150 mg/kg群で肝臓の肥大、雌の150 mg/kg群で肝臓および腎臓の肥大が認められた。さらに病理組織学所見として、雄の150 mg/kg群で肝臓の小葉中心性肝細胞腫脹、雌の150 mg/kg群で哺育4日剖検動物に肝臓の小葉中心性肝細胞腫脹、肝細胞変性、小葉中心性細胞壊死および単細胞壊死が認められ、また、雌の同群では、腎臓の近位尿細管の変性や蛋白円柱および腎乳頭部のPAS陽性顆粒の沈着などが観察された(厚労省報告(Access on 12. 2012))。以上より、ガイダンス値区分2に相当する150 mg/kg/day(90日換算:約75 mg.kg/day)の用量で、雌雄の肝臓、および雌の腎臓を中心とする異常所見が認められ、、本剤の標的器官は肝臓および腎臓と考えられた(厚労省報告(Access on 12. 2012))と報告されていることから、区分2(肝臓、腎臓)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 |
- |
H401 |
P273
P501 |
魚類(メダカ)での96時間LC50 = 2.5 mg/L(環境省生態影響試験, 2006)等より、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 |
- |
H411 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:4%(既存点検, 1995))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC= 0.32 mg/L(SIDS, 2005)であることから、区分2となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:4%(既存点検, 1995))、魚類(メダカ)での96時間LC50 = 2.5 mg/L(環境省生態影響試験, 2006)であることから、区分2となる。 以上の結果から、区分2とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
|