GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 111-18-2
名称 N,N,N',N'-テトラメチル-1,6-ヘキサメチレンジアミン
物質ID 25A0019
分類実施年度 平成25年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク)  
厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P403+P235
P210
P280
P501
引火点81℃(open cup)(NITE総合検索(Access on August 2013))というデータがあり、所定の密閉式測定法でも60-93℃に入ると考えられるので区分4とした。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- - 発火点が180℃(NITE総合検索(Access on August 2013))であり、常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、ラットのLD50値として、316-464 mg/kg(ECHA(Access on October 2013))の報告がある。この情報はList外の情報源であるため分類に用いなかった。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、ウサギのLD50値として、> 400 mg/kg(ECHA(Access on October 2013))の報告がある。この情報はList外の情報源であるため分類に用いなかった。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の遺伝子突然変異試験(hgprt遺伝子座)、チャイニーズハムスターV79培養細胞の小核試験でいずれも陰性の情報(ECHA(Access on September 2013))がある。この情報はList外の情報源であるため分類に用いなかった。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、ECHA(Access on October 2013)において、ラットを用いた経口経路(強制)での反復投与毒性・生殖毒性併合試験(OECD TG 422)で、親動物の一般毒性がみられる用量で生殖毒性がみられていない。また、同様にNITE 総合検索、経済産業省既存点検(Access on October 2013)において、ラットを用いた経口経路(強制)での反復投与毒性・生殖毒性併合試験(OECD TG 422)で、親動物の一般毒性がみられる用量で生殖毒性がみられていない。これらの情報はList外の情報源であるため分類に用いなかった。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、ECHA(Access on October2013)ではラットの強制経口投与において区分1-2の範囲内の濃度(215-464 mg/kg)で一時的な呼吸困難、無気力、よろめき、痙性歩行等が報告されている。この情報はList外の情報源であるため分類に用いなかった。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、NITE 総合検索 経済産業省既存点検(Access on October 2013)及びECHA(Access on October 2013)に以下の試験結果が報告されている。すなわち、ラットに雄は交配前14日間を含む42日間、雌は同42-47日間にわたり強制経口投与した反復投与毒性・生殖発生毒性試験において、区分2に該当する用量(23.3 mg/kg/day(90日換算値))で肺に気管支粘膜上皮の空胞化がみられた(NITE CHRIP(Access on October 2013))。ラットに強制経口投与した反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(雄は交配前14日間を含む30日間、雌は交配14日前から哺育4日まで投与)において、区分2の用量(25 mg/kg/day(90日換算値))で、好酸球比率の減少がみられたが、これは非特異的なストレスによる影響と考えられている(ECHA(Access on October 2013))。これらの情報はList外の情報源であるため分類に用いなかった。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間ErC50 = 71 mg/L(環境省生態影響試験, 2008)から区分3とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分3
-
-
H412 P273
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:1%(既存点検, 2005))、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間NOEC(r)= 9.4 mg/L(環境省生態影響試験, 2008)であることから、区分外となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:1%(既存点検, 2005))、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 78 mg/L(環境省生態影響試験, 2008)であることから、区分3となる。
以上の結果を比較し、区分3とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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