項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 7791-25-5 |
名称 | スルフリルクロライド |
物質ID | 25A0052 |
分類実施年度 | 平成25年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性(ICSC(1998))である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 自己反応性に関連する原子団(ハロゲン化スルホニル基)を含むが、国連分類UN1834、クラス6.1であり、優先評価項目の自己反応性には該当しないと考えられる。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性(ICSC(1998))である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性(ICSC(1998))である。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない |
- |
- | - | 酸素及び塩素を含む無機化合物であるが、データがなく分類できない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分2 |
危険 |
H330 |
P304+P340
P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
ラットのLC50値(4時間)として、 878 mg/m3(=159 ppmV)(SIDS(2005))の報告に基づき、区分2とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度(146,100 ppmV)の90%より低く、蒸気による試験との記載があることから、ミストがほとんど混在しないものとして ppmVを単位とする基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
SIDS(2005)では、「本物質は、その化学的性状と加水分解物の情報に基づき、皮膚に腐食性を示すと結論する」と記載されている。さらに、本物質は、EU DSD分類において「C; R34」、EU CLP分類において「Skin Corr. 1B H314」に分類されている。以上の情報に基づき区分1とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
SIDS(2005)では、「本物質は、その化学的性状と加水分解物の情報に基づき、眼に腐食性を示すと結論する」と記載されている。またHSDB(Access on October 2013)には本物質の蒸気が眼に強い刺激を示すと記載されている。以上の情報に基づき、区分1とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 分類ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。本物質に関するin vivoデータはない。in vitroでは細菌の復帰突然変異試験で陰性であり、その他のin vitroデータはない。本物質は、加水分解物により塩酸及び硫酸が生じる。pHの低下は、染色体異常やDNA損傷を引き起こすことが知られている。本物質が体内に入り、分解により生成した酸は、pHの低下を引き起こし、ばく露の局所部位に細胞毒性や刺激/腐食作用、染色体異常やDNA損傷を引き起こす可能性があるが、pHの変化が全身的に生じ、本物質のばく露を受けた部位から遠隔に位置する組織や器官にまで影響を与えるとは考えられない(SIDS(2005))。また、刺激性を与えないような低濃度での塩酸アニオンや硫酸アニオンに変異原性はない。以上より、in vivo及びin vitro試験データは不足しているものの、上記のような本物質の特性からみれば、本物質に遺伝毒性がないという評価の障害とはならない(SIDS(2005))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | 本物質の発がん性試験のデータはない(SIDS(2005))。なお、本物質の加水分解物である塩酸及び硫酸は、実験動物への生涯ばく露でも腫瘍発生頻度の明らかな増加を示さない(SIDS(2005))。一方、ヒトにおいては、硫酸を含む無機強酸のミストへのばく露と喉頭がんの頻度増加に関係があるとする疫学研究があり、IARC(1992)では硫酸を含む無機強酸ミストへの職業ばく露はヒトに対し発がん性がある(グループ1)としている。本物質に直接関連した発がん性情報がないため、分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器) |
危険 |
H370 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
ヒトにおいて当該物質ばく露による気道刺激、肺の浮腫が報告されている(SIDS(2005))。またラットに本物質蒸気を吸入ばく露した試験において区分1の範囲内(0.04-1.5 mg/L)で鼻からの赤色滲出液、体重減少などが報告されている。以上の結果から、区分1(呼吸器)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器) |
危険 |
H372 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
ラットに本物質蒸気を14日間吸入ばく露した試験では、区分1のガイダンス値範囲内の濃度(110 mg/m3(90日換算値: 0.012 mg/L/6 hr/day))で死亡(雄2/10例)、壊死性気管支肺炎、化膿性鼻炎、胸腺の萎縮がみられた(SIDS(2005)、IUCLID(2000)、HSDB(Access on October 2013))。死亡及び胸腺の萎縮は呼吸器への重篤な影響によるものと考えられ、区分1(呼吸器)に分類した。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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