項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 542-88-1 |
名称 | ビス(クロロメチル)エーテル |
物質ID | 25A0055 |
分類実施年度 | 平成25年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分2 |
危険 |
H225 |
P303+P361+P353
P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点<19℃(closed cup)(HSDB(Access on October 2013))、沸点106℃(HSDB(Access on October 2013))に基づいて区分2とした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素を含まず、塩素及び酸素を含む有機化合物であるが、この塩素及び酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値として、278 mg/kg の報告(EHC 201(1998)、ATSDR(1989)、CEPA(1993))に基づき、区分3とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 |
P302+P352
P361+P364 P280 P312 P321 P405 P501 |
ウサギのLD50値として、370 mg/kg の報告(EHC 201(1998)、ATSDR(1989))に基づき、区分3とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分1 |
危険 |
H330 |
P304+P340
P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
ラットのLC50値(7時間)として、7 ppm(4時間換算値:9 ppm)の報告(EHC 201(1998)、ATSDR(1989))に基づき、区分1とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度(38,645 ppm)の 90%より低いため、ミストがほとんど混在しないものとして ppmを単位とする基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。in vivoではラット骨髄細胞の染色体異常試験で陰性結果が報告されているが、情報が不十分なため本物質が不活性であると評価することはできない(IARC 100F(2012)、ATSDR(1989))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陽性のデータがある(EHC 201(1998))。 |
6 | 発がん性 | 区分1A |
危険 |
H350 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
本物質は、IARCでグループ1(IARC 100F(2012))、ACGIHでA1(ACGIH(1987))、EPAでA(IRIS(1991))、NTPでK(NTP RoC(1980))、EU CLPでCarc. 1A(ESIS(Access on Sept 2013))と分類されているため、区分1Aとした。なお、本物質はわが国労働安全衛生法において、本物質の作業環境下で業務に従事することにより発生する肺がんが業務上の疾病として定められ、製造禁止物質となっている。ヒト肺がん発症事例報告はIARC 100F(2012)に記載されている。すなわち、1956-1962年の間に本物質にばく露された試験ラボで働く18名の作業者から肺がんが6例、また、50名の製造業作業者から2例の肺がんが見つかった。これら8例中5例は小細胞がんで、本物質のばく露期間は6-9年、ばく露から発症までの期間は8-16年であった。さらに、複数のケースレポート及び米国、英国、フランスの疫学研究で本物質のばく露を受けた作業者において肺がんリスクが増大することが証明されている。本物質に重度のばく露を受けた作業者では、肺がんの相対リスクが10倍以上増加した。そのリスク増加は本物質のばく露期間と蓄積ばく露によるものとの報告がある。最大の相対リスクはばく露15-19年で発現したことが示され、その潜伏期間はより重度のばく露を受けた作業者ほど短かった。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器) |
危険 |
H372 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
マウスに1ppm(4.7 mg/m3)を82日間反復吸入ばく露(6時間/日、5回/週)した試験において、肺の浮腫を含む顕著な呼吸器傷害がみられた(ATSDR(1989))との記述、並びにラット及びハムスターに1ppm(4.7 mg/m3)を30日間反復吸入ばく露(6時間/日)した試験において、気管又は気管支に過形成、扁平上皮化生がみられた(EHC 201(1998))との記述より、区分1(呼吸器)とした。なお、ヒトでは本物質を含むクロロメチルメチルエーテルの蒸気の吸入反復ばく露により、慢性的な咳と呼吸機能低下を特徴とする慢性気管支炎の発生頻度の増加が報告されている(ATSDR(1989))。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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