項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 112-72-1 |
名称 | テトラデカン-1-オール |
物質ID | 25A0078 |
分類実施年度 | 平成25年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 可燃性を有するが、データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が240℃(GESTIS(Access on December 2013))であるので常温では発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素及び水素以外の元素と結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が55℃以下の固体ではあるが、データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値として、> 5,000 mg/kg(PATTY(6th, 2012))、 > 20,000 mg/kg 及び26,975 mg/kg(SIDS(2007))の報告に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギのLD50値として、> 5,000 mg/kg(PATTY(6th, 2012))、5,847 mg/kg 及び8,000 mg/kg(SIDS(2007))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、ラットのLC50値(4時間)として、> 0.375 mg/L の報告(SIDS(2007))がある。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 |
P302+P352
P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
SIDS(2007)には、ウサギの皮膚に本物質50%溶液(1%アラビアゴム溶液)を24時間適用した試験で適用後24、48、72時間における赤斑の平均スコアが健常皮膚2.43、損傷皮膚2.53、浮腫のスコアが健常皮膚1.83、損傷皮膚3.26であった。その他、SIDS(2007)には、20人の男女のボランティアに未希釈の本物質を4時間、半閉塞適用した試験で刺激性なしとする結果があるが、陽性反応がみられた動物試験の結果を優先し、区分2とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 |
未希釈の本物質のOECD TG 405に準拠した試験で中程度の刺激性(24時間スコア27.3)があり7日以内に回復したとの結果(SIDS(2007))や、軽度の刺激性がみられたとの報告(PATTY(6th, 2012))があることから、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 |
- |
- | - | SIDS(2007)には、モルモットを用いたOECD TG 406に準拠した試験で陰性と報告されていることから、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。すなわち、本物質はin vivo及びin vitroで試験データがない。なお、ECHA(Access on December 2013)には細菌の復帰突然変異試験で陰性との記載がある(ECHA(Access on December 2013))。また、SIDS(2007)は本物質を含む「Long chain aliphatic alcohols」カテゴリーとして評価しており、変異原性なしと記載している。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、ラットを用いた反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験において親動物毒性、生殖毒性のいずれもみられていない(IUCLID(2000))。しかし、スクリーニング試験であることからデータ不足のため分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、ラットの経口投与試験においてガイダンスの範囲外の用量(7.26-20 g/kg)で自発運動抑制、下痢、流涎、利尿、眼のポルフィリン沈着、削痩がみられている(SIDS(2007))。ラットの吸入ばく露(1時間、粉じん)においてはガイダンス値の範囲内の用量(1.5 mg/L: 4時間換算: 0.375 mg/L)で影響はみられなかった(SIDS(2007))。ウサギの経皮ばく露(2-8 g/kg)においては回復性のある衰弱、削痩などがみられたとの報告がある(SIDS(2007))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 |
- |
- | - | 藻類(Scenedesmus subspicatus)96時間ErC50 > 10 mg/L、魚類(ニジマス)96時間LC50 > 1 mg/L(いずれもSIDS, 2007)であることから、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(分解度:28%(SIDS, 2007))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.0016 mg/L(SIDS, 2007)であることから、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、藻類(Scenedesmus subspicatus)96時間ErC50 > 10 mg/L、魚類(ニジマス)96時間LC50 > 1 mg/L(いずれもSIDS, 2007)であり、いずれも水溶解度付近まで急性毒性がみられていないが、急速分解性がなく(分解度:28%(SIDS, 2007))、生物蓄積性があると推定される(log Kow=6.03(>4.0、HSDB, 2013))ことから、区分4となる。 以上の結果を比較し、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
|