項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 68439-57-6 |
名称 | ヒドロキシアルカン(C=14~16)スルホン酸及びアルケン(C=14~16)スルホン酸のナトリウム塩 |
物質ID | 25A0087 |
分類実施年度 | 平成25年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 可燃性を有するが、データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まず、自己反応性に関連する原子団(不飽和結合)を含む場合があるが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 水溶解度:約400 g/L(25 ℃)(IUCLID(2000))という情報があり、水と激しく反応しないことが認められている。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含み、この酸素が炭素、水素以外の元素(S)と化学結合している有機化合物であるが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として、578 mg/kg、2,220 mg/kg の報告(SIDS(2009))がある。このLD50値はそれぞれ区分4及び区分外に該当するが、LD50値の最小値が該当する区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、ラットのLD50値として、> 740 mg/kg の報告(SIDS(2009))がある。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。当該CASの情報はない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | SIDS(2009)には、本物質40%水溶液によるウサギを用いた皮膚刺激性試験結果(OECD TG 404)で刺激性ありとの記載があるが、程度の記載がないなど結果の詳細は不明であるため、区分外(国連分類基準の区分3)とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 |
ウサギを用いた眼刺激性試験結果(OECD TG 405)で刺激性があり、全ての所見が7日以内に消失したとの記載があることから(SIDS(2009))、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 |
- |
- | - | 88人のボランティアによる試験で陰性との報告や、モルモットを用いたマキシマイゼーション試験(OECD TG 406準拠)で陰性(13匹中1匹のみ陽性)との報告(SIDS(2009))がある。SIDS(2009)ではこれらの結果をもとに本物質は皮膚感作性物質ではないと判断していることから、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験及び哺乳類培養細胞の染色体異常試験でいずれも陰性である(SIDS(2009)、IUCLID(2000))。なお、SIDS(2009)では、本物質は「α-Olefin sulfonates」カテゴリーとして評価しており、変異原性なしと記載している。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。すなわち、国際機関による発がん性分類はない。なお、ECHAにはラットを用いた混餌投与による104週間発がん性試験(非ガイドライン、非GLP、Reliability 2(reliable with restrictions))で発がん性は認められなかったとの報告がある(ECHA(Access on December 2013))。この情報はList外の情報源であるために分類に用いなかった。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
ウサギを用いた発生毒性試験において、母動物毒性(死亡1/13例、食欲不振、下痢)がみられる用量で胎児の体重減少、小骨格奇形の増加、骨格変異(腰肋)の増加がみられている。また、マウスを用いた発生毒性試験において、母動物毒性(立毛、活動性低下)がみられる用量で胎児の死亡、奇形(口蓋裂)がみられている。 ラットを用いた発生毒性試験では母動物毒性及び発生毒性はみられていない(SIDS(2009))。したがって、区分2に分類した。なお、生殖能に関するデータは得られていない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) |
警告 |
H336 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
ラットの経口投与(1,500-4,000 mg/kg)において回復性の間代性痙攣、うずくまり、側臥位、立毛、円背位、歩行異常、不活発などがみられた(SIDS(2009))ため区分3(麻酔作用)とした。なお、ラットの経皮ばく露(2,000 mg/kg投与)において有害影響はみられなかったとの報告がある(SIDS(2009))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットに2年間混餌投与した試験において、区分2を上回る用量(5,000 ppm: 195-259 mg/kg/day相当)で、軽度の体重増加抑制がみられたのみであった(SIDS(2009))。すなわち、経口経路では区分外相当であるが、他の経路での毒性情報がなく、データ不足のため分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 |
- |
H401 |
P273
P501 |
魚類(ゼブラフィッシュ)の96時間LC50=2.6 mg/Lである(SIDS, 2009)こと から、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 |
- |
- | - | 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性があり(DOCによる分解度=92.5-98.7%(SIDS, 2009))、急性毒性は区分2であるが、生物蓄積性が高いとする証拠は得られていない(LogKow(推定値)=0.32(SIDS, 2009))ことから、区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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