項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 108-03-2 |
名称 | 1-ニトロプロパン |
物質ID | 25B0025 |
分類実施年度 | 平成25年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分外 |
- |
- | - |
爆発性に関連する原子団(ニトロ基)を有するが、国連分類UN2608、クラス3に分類されており、上位のクラス1に分類されていない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 |
P303+P361+P353
P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点36℃(closed cup)(HSDB(Access on July 2013))に基づいて区分3とした。なお、国連分類はUN2608、クラス3、PGIIIである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | タイプG |
- |
- | - |
爆発性に関連する原子団(ニトロ基)を有するが、国連分類UN2608、クラス3に分類されており、上位の自己反応性化学品には該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が421℃(ICSC(1996))であり、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素、水素以外の元素(N)と結合しているが、データがなく分類できない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。分類ガイダンスに従い分類を見直した。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットLD50値: 455 mg/kg(HSDB(Access on July 2013))及び484 - 528 mg/kg(IUCLID(2000))に基づき、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギLD50値: > 2,000 mg/kg(IUCLID(2000)、(HSDB(Access on July 2013))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分3 |
危険 |
H331 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P311 P321 P405 P501 |
ラットLC50(1時間)値: 11.02 mg/L(4時間換算値: 5.51 mg/L=1,512 ppmV)(HSDB(Access on July 2013))に基づき、区分3とした。なお、試験濃度(1,512 ppmV)は飽和蒸気圧濃度(13,289 ppmV)の90%より低いので、ミストがほとんど混在しないものと判断して、ppmVを単位とする基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | IUCLID(2000)にはウサギを用いた試験で皮膚刺激性は認められなかったとの記述があるが、Sittig(6th, 2012)では皮膚を刺激する可能性があるとの記述があることから、データ不足のため分類できないとした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
ACGIH(7th, 2001)、PATTY(6th, 2012)及びDFGOT vol.13(1999)のヒトで蒸気ばく露により眼刺激性が認められたとの記述、ならびにICSC(J)(1996)の眼を刺激するとの記述から、区分2とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | IUCLID(2000)にモルモットで皮膚感作性が認められなかったとの記述があるが、List1において明確に感作性を否定する記述がないことから、分類できないとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 分類ガイダンスの改訂により、「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、In vivoでは、マウス及びラットの赤血球を用いる小核試験、ラットの肝細胞を用いる小核試験、ラットの肝臓を用いるDNA修復合成試験で陰性である(PATTY(6th, 2012))。さらに、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験(ACGIH(7th, 2001)、PATTY(6th, 2012)、NTP DB(Access on June 2013)、IUCLID(2000))、ヒトリンパ球(PATTY(6th, 2012))及びチャイニーズハムスター培養細胞(IUCLID(2000))を用いる染色体異常試験で陰性である。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | ACGIHでA4に分類されている(ACGIH(7th, 2001))ことから分類できないとした。分類ガイダンスの改訂に従い、区分を変更した。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(消化器)、区分3(気道刺激性、麻酔作用) |
危険 警告 |
H370
H335 H336 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ヒトへの吸入ばく露で消化器症状(食欲不振、吐気、嘔吐、間欠性の下痢)がみられた(PATTY(6th, 2012))との記述があり、区分1(消化器)に分類した。一方、実験動物ではウサギの吸入ばく露試験で眼、呼吸器への刺激に加え、運動失調、虚弱などの全身症状が報告されていることから(ACGIH(7th, 2001))、区分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた21.5か月間吸入ばく露試験において、区分2のガイダンス値範囲を超える濃度(ガイダンス値換算濃度: 0.32 mg/L/6 hr)で分類を支持する毒性が認められておらず(ACGIH(7th, 2001)、PATTY(6th, 2012))、吸入経路では区分外相当である。また、ラットを用いた28日間経口投与試験では、試験した最高用量(33.3 mg/kg/day(90日換算値))で体重の低値、腎臓重量の増加がみられているが、区分2のガイダンス値範囲上限での影響は不明であり、標的臓器を分類するにはデータが質的に不十分である。したがって、吸入経路以外の経路でのデータが不足しており、分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 |
- |
- | - | 藻類の72時間ErC50 > 456 mg/L、甲殻類の48時間EC50 = 380 mg/L、魚類の96時間LC50 = 227 mg/L(SIAP Conclusions Agreed in SIAM 31, 2010)において、いずれも > 100 mg/Lであること から、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 |
- |
- | - | 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。難水溶性ではなく(水溶解度=1.5×10^4mg/L、HSDB, 2013)、急性毒性が区分外であることから、区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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