項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 110-82-7 |
名称 | シクロヘキサン |
物質ID | 25B0027 |
分類実施年度 | 平成25年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分2 |
危険 |
H225 |
P303+P361+P353
P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点-18℃(closed cup)、沸点81℃(ICSC(2011))に基づき区分2とした。なお、国連危険物輸送勧告はUN1145、クラス3、PGIIである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が260℃(ICSC(2011))であり、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含んでいない有機化合物。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットLD50の5件のデータ> 5,000 mg/kg、6,240 mg/kg、12,870 mg/kg、29,800 mg/kg、30,420 mg/kg(EU-RAR(2004))から区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギで2,000 mg/kgの用量で死亡がみられなかったとの記載(EU-RAR(2004))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分外 |
- |
- | - | ラットにおける4時間ばく露のLC50 > 9,500 ppmV(32.88 mg/L)(EU-RAR(2004))に基づき、区分外とした。 なお、被験物質の濃度は飽和蒸気圧濃度(125,743 ppm)の90% [113,169 ppmV(132.4 mg/L)] より低い値であることから、ミストを含まないものとしてppmVを単位とする基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 |
P302+P352
P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
ウサギ及びヒトにおいて皮膚刺激性があるとの記載(DFGOT vol.13(1999)、EU-RAR(2004)、ACGIH(7th, 2002)、ICSC(J)(1994))がある。ウサギでは反復投与により皮膚に亀裂を生じ出血を認めたが、投与終了後1週間では軽快し(DFGOT vol.13(1999))、ヒトに原液を1時間付着させた場合、発赤とみみずばれを生じたとの記載(EU-RAR(2004))があるが、これも回復性の障害と考えられる。以上のデータより区分2とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
ウサギで角膜混濁、虹彩炎、結膜充血・浮腫がいずれも可逆的にみられた(EU-RAR(2004))ほか、動物及びヒトで眼に刺激性があるとの記載(PATTY(6th, 2012)、EU-RAR(2004)、ICSC(J)(1994)、HSDB(Access on July 2013))があることから、区分2とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 分類ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、In vivoでは、ラットの骨髄細胞を用いた染色体異常試験で陰性である(EU-RAR(2004)、DFGOT vol.13(1999)、IRIS(2003)、Patty(6th, 2012)、IUCLID(2000))。さらに、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験(EU-RAR(2004)、DFGOT vol.13(1999)、IRIS(2003)、Patty(6th, 2012)、IUCLID(2000)、ACGIH(7th, 2002))及び哺乳類培養細胞を用いるマウスリンフォーマ試験(EU-RAR(2004)、DFGOT vol.13(1999)、IRIS(2003)、PATTY(6th, 2012)、IUCLID(2000))で陰性である。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | EPAでIと分類されている(IRIS(2003))ことから、分類できないとした。分類ガイダンスの改訂に従い区分を変更した。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 |
- |
- | - | ラットの吸入ばく露による2世代試験において、親動物に顕著な一般毒性影響(体重増加抑制、摂餌量減少)が発現する用量においても、親動物の生殖能には影響はみられず、児動物には最小限度の影響(新生児重量減少)がみられたに過ぎない(EU-RAR(2004)、ACGIH(7th, 2002))。また、妊娠ラットに吸入ばく露した発生毒性試験では、母動物毒性(体重増加抑制、摂餌量減少、聴覚刺激に対する反応低下)が見られる用量でも胎児への影響は生じなかった(EU-RAR(2004)、ACGIH(7th, 2002))。以上より、分類ガイダンスに従い区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(血管系)、区分3(気道刺激性、麻酔作用) |
警告 |
H371
H335 H336 |
P308+P311
P260 P264 P270 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
多くの動物種において、吸入ばく露による中枢抑制作用が報告されており(ACGIH(7th, 2002))、麻酔作用があると考えられるが、ばく露濃度が明らかではない。ウサギの経口投与において、区分2のガイダンス値範囲内の用量で血管損傷がみられたとの記述がある(ACGIH(7th, 2002))ことから、区分2(血管系)とした。また、ヒトにおいて気道刺激性があるとの記述(ACGIH(7th, 2002))に基づき、区分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ヒトにおいて本物質による明らかな毒性発現の記載がないこと(ACGIH(7th, 2002)、 EU-RAR(2004)、PATTY(6th, 2012))、並びに実験動物(マウス、ラット、ウサギ)の10-14週間吸入毒性試験では区分2のガイダンス値範囲内では毒性発現がみられない(最小毒性発現濃度: 786 ppm(ガイダンス値換算濃度: 2.08 mg/L/6 hr))(ACGIH(7th, 2002)、EU-RAR(2004)、 PATTY(6th, 2012))ことから、吸入経路では区分外相当であるが、他の経路の毒性情報がない。したがって、データ不足のため分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、本物質(液体)を飲み込むと、誤嚥により気道に侵入すると生命に危険を及ぼすおそれがある(ICSC(J)(1994))。分類ガイダンスの改訂に従い区分を変更した。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)による48時間EC50=0.9 mg/L(EU-RAR, 2004)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分3 |
- |
H412 |
P273
P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(OECDテストガイドライン301Fによる28日間の分解度:77%(EU-RAR, 2004))、藻類(Pseudokircheneriella subcapitata)による72時間NOEC=0.94 mg/L(EU-RAR, 2004)であることから、区分3となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、甲殻類(オオミジンコ)による48時間EC50=0.9 mg/L(EU-RAR, 2004)であるが、急速分解性があり(OECDテストガイドライン301Fによる28日間の分解度:77%(EU-RAR, 2004))、生物濃縮性が低いと推測される(BCF=31-129(既存点検, 1984))ことから、区分外となる。 以上の結果を比較し、区分3とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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