項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 118-74-1 |
名称 | ヘキサクロロベンゼン |
物質ID | 25B0030 |
分類実施年度 | 平成25年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - |
データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。ガイダンスに従い分類を見直した。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。ガイダンスに従い分類を見直した。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素及びフッ素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素は炭素及び水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットLD50値: 3,500 mg/kg(EHC 195(1997)、ACGIH(7th, 2001)、DFGOT vol.16(2001)、PATTY(6th, 2012)、IARC 79(2001)、ATSDR(2002))及び10,000 mg/kg(環境省リスク評価第1巻(2002)、EHC 195(1997)、ACGIH(7th, 2001)、IARC 79(2001))に基づき、区分外とした。なお、分類ガイダンスに従い、区分5を区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 |
警告 |
H332 |
P304+P340
P261 P271 P312 |
マウスの吸入LC50値として、4,000 mg/m3(4 mg/L)(CEPA(1993))の報告に基づき、区分4とした。なお、試験濃度が飽和蒸気圧濃度7.42×10-4 mg/L より高いので「粉じん及びミスト」として mg/Lを単位とする基準値を適用した。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足のため分類できない。なお、モルモットを用いた試験で「皮膚刺激性が低スコア」(EHC 195(1997))、動物種不明の試験で「皮膚への低い刺激作用」(DFGOT vol.16(2001)、「皮膚や眼への刺激性はなく、」(環境省リスク評価第1巻(2002))との記述があるが、適用時間等の詳細が不明である。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、モルモットを用いた試験で「眼に対する刺激性はない」(EHC 195(1997))、動物種不明の試験で「眼への無影響」(DFGOT vol.16(2001)、「皮膚や眼への刺激性はなく、」(環境省リスク評価第1巻(2002))との記述があるが、適用時間等の詳細が不明である。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 分類ガイダンスの改訂により、「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、In vivoでは、ラットを用いる優性致死試験において陰性の結果が報告されている(ATSDR(2002)、EHC 195(1997)、ACGIH(7th, 2001)、DFGOT vol.16(2001)、Patty(6th, 2012)、IARC 79(2001)、IUCLID(2000))。また、ラットの肝細胞を用いるDNA切断試験(IARC 79(2001))、マウスの骨髄細胞を用いる姉妹染色分体交換試験(IARC 79(2001)、DFGOT vol.16(2001))、マウスのDNA単鎖切断試験(詳細記載なし)(DFGOT vol.16(2001))で陰性である。さらに、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験(EHC 195(1997)、IARC 79(2001)、ATSDR(2002)、NTP DB(Access on July 2013)、DFGOT vol.16(2001))、哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験(EHC 195(1997)、IARC 79(2001)、ATSDR(2002)、DFGOT vol.16(2001))で陰性である。 |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
EU DSD分類において「Carc. Cat. 2; R45」、EU CLP分類において「Carc. 1B H350」、EPAでB2(IRIS(1991))に分類されているが、IARCでグループ2B(IARC 79(2001))、ACGIHでA3(ACGIH(1996))、NTPでR(NTP(1983))に分類されていることから区分2とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B、追加区分:授乳に対するまたは授乳を介した影響 |
危険 |
H360
H362 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 P260 P263 P264 P270 |
環境省リスク評価第1巻(2002)、ACGIH(7th, 2001)、EHC 195(1997)、ATSDR(2002)、DFGOT vol.16(2001)、PATTY(6th, 2012)、IARC 79(2001)のラットを用いた経口投与繁殖性試験及び妊娠中経口投与試験において、親動物に毒性が発現していない用量から児動物に出生後の死亡率増加が認められたとの記述より、区分1Bに分類した。さらに、IARC 79(2001)、EHC 195(1997)、ATSDR(2002)、DFGOT vol.16(2001)にトルコにおける疫学事例として、本物質にばく露された母親の母乳を飲んだ新生児に高い死亡率がみられたとの記述があり、分類ガイダンスに基づき授乳影響があると判断した。以上より、区分1B、追加区分:授乳に対する又は授乳を介した影響とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓、皮膚、骨、甲状腺、神経系、腎臓、内分泌系)、区分2(免疫系) |
危険 警告 |
H372
H373 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
環境省リスク評価第1巻(2002)、ACGIH(7th, 2001)、EHC 195(1997)、ATSDR(2002)、DFGOT vol.16(2001)、PATTY(6th, 2012)、IARC 79(2001)のヒトの経口摂取による事故ばく露例において肝障害、皮膚ポルフィリン症、関節炎、甲状腺肥大、神経症状(神経炎、筋緊張)など肝臓、皮膚、骨、甲状腺又は神経系への影響が認められたとの記述、IRIS(1991)、ATSDR(2002)、DFGOT vol.16(2001)、EHC 195(1997)のラットを用いた3ヶ月間又は2年間経口(混餌)投与試験において、腎臓(腎臓のポルフィリン増加、腎細胞腺腫など)及び副腎(褐色細胞腫)への影響が区分1のガイダンス値範囲の投与量(1.5-5 mg/kg/day)で認められたとの記述、ACGIH(7th, 2001)、EHC 195(1997)、ATSDR(2002)、IARC 79(2001)、DFGOT vol.16(2001)のラット、マウスなどを用いた3~13週間経口(混餌)投与試験において、免疫抑制が区分2のガイダンス値範囲(15-40 mg/kg/day)で認められたとの記述から、区分1(肝臓、皮膚、骨、甲状腺、神経系、腎臓、内分泌系)、区分2(免疫系)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間EC50 = 0.03 mg/L(ECETOC TR91, 2003)から区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:0%(既存点検, 1975))、甲殻類(ピンクシュリンプ)のNOEC = 0.0023 mg/L(CEPA, 1993)であることから、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:0%(既存点検, 1975)、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間EC50 = 0.03 mg/L(ECETOC TR91, 2003)であることから、区分1となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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